『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 MI6《マジでいい感じの6作目》

 前作のボスを逮捕してから二年後。テロリストの生き残りたち「神の使徒」と名乗って活動していた。

 彼らはロシアから盗まれたプルトニウムを手に入れるためギャングと取引をしようとする。

 イーサンは取引を偽装してプルトニウムを奪還しようとするが、仲間を救うためにプルトニウムは奪われてしまう。


 その失態を重く見たCIAは、イーサンのチームに腕利きのエージェントを添えるという。


 パリで行われる武器商人との取引に、神の使徒リーダーが来るという情報を聞きつけ、イーサンとエージェントは向かう。


 だが、それっぽい人間を見つけたはいいが、格闘の末に殺されてしまう。

 彼を撃ったのは……。


「トイレが作り込まれているゲームはいいゲーム」

 というが、

「トイレでの格闘シーンが素晴らしい映画は、いい映画」

 とは、語弊はあるかな?


 パリダンスホールでのトイレ戦闘シーンは、それほど見事だった。

 イーサンとCIAの二人を相手に圧倒するという無双っぷり。


 片方はトム・クルーズで、もう片方はスーパーマンやぞ!


 実はこのシーンで戦うテロのリーダーは有名な俳優が演じるはずだったらしいが、「ムリ」と断られたらしい。

 無理もない。トム・クルーズと、スーパーマンとケンカしろって言われたら。

 で、スタントマンのリャン・ヤンが担当したという。

「007 スカイフォール」でも活躍した凄腕だ。


 中盤、まんまとテロリスト役になりすましたイーサンは、

「プルトニウムと引き換えに、護送中の前作ボスを連れてこい」

 と依頼される。


 護衛の警官も皆殺しにしろと。

 仲間の殺害と、プロとしての使命との天秤にかけられる。

 こういう心理的葛藤も見事だ。


 ここから、イーサンの機転を利かせた作戦が活きる。

 イーサン・ハント的、トロッコ問題解決法だ。


 反対車線からのバイクチェイス。

 護送している相手を狙撃されながらの逃亡。

 終盤の縁による鬼ごっこなど、見どころも満載である。

 


 イーサンのパートナーを務めるウォーカーの吹き替え担当は、ミュージシャンのDAIGOだ。



 本作はMIシリーズでも特に人気が高い。


 本作をDAIGO風に言うなら、


「M・I・6」

「マジで、いい感じの、6作目」


 という感じだろう。

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