『BLOOD THE LAST VAMPIRE』 ガラスケースの向こうに日本刀

 1966年、ベトナム戦争最中の日本で繰り広げられる、人間と怪物との戦い。


 横田基地内にあるアメリカンスクールに、小夜が転校してくる。

 怪物「翼手」が潜んでいる可能性があるからだ。



 ハロウィンを迎え、怪物たちも踊りだす……。



 プロダクションIG制作。キャラデザは寺田克也。

 小夜役は工藤夕貴だ。 


 多方面でメディアミックス化されて、「やるドラ」シリーズとしても知られている。


「BLOOD」シリーズ初期の作品である。

「セーラー服と日本刀」という萌え要素といえば、小夜を連想する人も多いのではないだろうか。


 もっとも、視聴者の持つ印象は「BLOOD+」か「BLOOD C」の方が強いかと思われる。

 ちなみに、オレは現時点で「C」の劇場版はまだ未視聴である。


 小夜は基本的に誰とも深く関わろうとせず、愛想も悪い。


 ただ、もっとモンスター然としたキャラクターかと思ったら、わりかし人間臭い一面も。

 

 立ち寄った骨董屋のガラスケースに、欲しい物を見つけた。

 横田基地にあるガラスケースといえば、トランペットというイメージがある。


 が、小夜の場合は日本刀である。

 刃こぼれがしているので、取り替えたかったのだ。


 こういうセンスが小気味良い。

 押井守監督なだけに、一筋縄ではいかない。

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