異世界人はこの世界を愛してるⅡ

作者 MACK

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★★★ Excellent!!!

今作は前作に比べ、全体的に落ち着いた文章運びのように感じました。
一つ一つ、しつこ過ぎることのない描写ですが、流れが自然で美しく、この世界の情景、草いきれや土埃が漂う様も脳裏に浮かぶような箇所もあります。とは言え、もう少し肉付けされていてもよいのかもしれない、しかし、この文章の滑らかさを殺すのはどうなのか、そんな葛藤が私の中に前作からあり、この感想もかなり悩んで書いています。
どのキャラクターも相変わらず魅力的で、それぞれの個性がより鮮明に浮かび上がってきた今作ですが、何よりも、前作で活躍した一生懸命な「彼女」を追いかけたい私がいます。
その気持ちと矛盾するようにも思いますが、作品の世界観を全て無に帰すような逆転劇がないのは流石だと感嘆しました。読了後、思わず唸り、それから、静かに涙が零れました。たおやかな彼女が愛したこの世界を、私も愛おしく思うのです。この世界の時間はとめどなく進み、穏やかに、切なく、変わって行くのでしょう。
堅苦しくなく、だからといって、軽すぎず。いつもより丁寧に入れた紅茶を日だまりの中で飲むような、温かく、柔らかい時間が欲しい方に是非、読んで欲しい作品です。

★★★ Excellent!!!

 前作に続いて、一気に読み進みました。登場人物は前作同様に躍動感にあふれていて、ワクワクさせられていきます。
 新たな敵と思しき人の登場。その敵もこの国に流れている、この国を愛さずにはいられない何かに触れていく。その過程にもう少し広がりがあってもイイのかなとも感じました。そこからさらに続きがあるのかなとも。

★★★ Excellent!!!

作者ご自身が、あらすじに書いてらっしゃる通り、前作で「もっと読みたい!」と思っていた、魅力的なキャラクター達のエピソードが沢山盛り込まれた作品でした。かつ今作はじっくりと書かれた事がよく分かり、前作以上に文章が読みやすく、ストーリーもテンポ良く進み、毎日楽しく読ませて頂きました。

完結まで読み終わったあと、爽やかな気持ちよさに包まれたのは、私だけではないはず。物語全体を通して、根底にある作者の、人を見る『目』に思いやりや愛情を感じ、それが、読後感の気持ちよさに繋がっているのではないかとも思いました。

とにかくグイグイ引き込まれ、あっという間に読めます!面白かったです!!