第3話

この日本での本年度行方不明者89,957名

本年度発見者156名、うち、KepPay関係者25名。

私がこれから話すのは、その25名のうちの5名の話。

その5名は一斉に行方不明になった。我々は関連性があると考え調査をしていた。

発見に関してはとても早かった。何しろ今の時代はどこにでもカメラが有る。

さっそく、調査で居場所であろう場所に向かった、令状を見せ無理矢理部屋に入る。

我々がそこで見たのはとても、凄惨な現場だった。

その5名は片手以外切断されていた。また、女性2名に関しては、性器も切除されていた。

全裸で椅子にくくりつけられ、片手に採血用のチューブが付き、それをしてなお、首にはエリザベスカラーがつけられていた。

エリザベスカラーを外すと、口にはチューブが突いており、医療用の栄養剤が流れていた。

いっそのこと殺してしまったほうが、5名のためなのでは?と頭によぎるほど。

まず、救急車を呼んだ。と同時に仲間が部屋の主を確保した。5名が居なくなった部屋を見る、とても清潔感があり、鑑識と、KepPay対策課を呼ぶ。

これで、ここでの我々の仕事は終わり。

ここからはKepPay対策課と鑑識の仕事。

我々の仕事は5名のケアと関係者への説明だ。

まず、関係者への説明は済ませた。とても、説明できにくい状況で、関係者のほとんどが顔を歪め、嘘だと呟いた。

そして、問題は元行方不明者5名のケアだった。5名は皆、人を怖がり、食事を嫌がり、死にたいと呟いている。

5名の腕足は見つかっておらず。そもそも、腕足が付く状態ではもうないそうだ。

今でも我々はKepPay対策課とともに、この5名のケアを行っている。

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