第2話
超最高なサービスができてすぐ、俺はKepPayサービスに登録をした。
アカウントを登録すると、すぐさまメールが2件届いた。
1件目は登録ありがとうと利用方法について、2件目は献血バスと献血ルーム一覧のお知ら
せ。
1件目は登録ありがとうと書かれていた。その後は全部利用方法や変換レート、興味もなく
適当に目を通す。200mlを2000ポイントに変換することはとりあえず理解した。
2件目は献血バスが止まる場所と、献血ルームの場所が公開されているサイトのURLとそ
のちょとした解説。「採血するときでいいや」と呟きタスクを消した。
次の日、早速KepPayカードが届いた。赤がメインの色で赤十字社のマークも書かれている、
普通にカッコイイデザインだった。
届いたし、早速行ってみるかと、メールを開き、URLをクリックする。
近くの献血ルームを調べ、徒歩圏内なので歩いて向かった。
献血ルームなんて初めてだな。なんて思い受付の人にカードを見せた。
「お預かりします。処理をいたしますのでそちらのタブレットで質問に答えてお待ちくだ
さい。」と言われたのでおとなしく席に着きタブレットをいじる。質問に全て答え終わったのを見計らったように、受付の人に呼ばれた。
「処理が完了しました。問診を行いますので、こちらへどうぞ。」
そう言われ付いていくと、いかにもお医者様みたいな格好をした女性の前に座らされた。
そこで問診と血圧を測定して、そのまま、血液検査をし、質問に答えていた所で待っていてくれと言われた。
5分ほど待つと名前を呼ばれ、採血をされた。
「10分ほどはここで休憩していってください。また、お手洗いにいかれる場合も休憩してからにしてください。お飲み物は自由にどうぞ。」と言われた。
遠慮なく、コーヒーを入れ、SNSを開く。
"KepPayしてきてみたわ。"なんて投稿をし、15個いいねが来た。
そうこうしているうちに、KepPayから通知が届く、‘4,000ポイント追加のお知らせ’
こんなもんで、4,000円分のポイントがもらえて、いいねがもらえて、最高じゃないか。超最高。
献血カードは貰わなかった、KepPayカードでも代用できるらしい。
KepPayアプリでは、献血可能日まで、84日と書かれていた。
そんな期間が空くのかとちょっとガッカリした。
献血ルームから出て、コンビニに寄った。本当にポイントが使えるか試したかった。
店員は驚くことなく、普通に受け取り精算してくれた。
家に帰り、コンビニで買った抹茶ラテを取り出す。
残りの残高を見ると、3,769ポイントと表示されていた。
ボケっと対応店舗を見て、ネットショッピングでも使えるのを知る。
また、行けるようになったら行こう、そう思い、ゆっくり目を閉じた。
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