第1話

闇、社会の闇を産み出すサービスが始まって、一週間。金のない亡者が命と引き換えに金を求める。

そして一週間で3人死んだ。

まぁ1日400mLを5日連続で採ればそうもなるか。

そこで急遽作られたのが警察庁KepPay対策課

その一員になってしまったからには、自業自得だが見逃すわけにもいかない。

そもそも、連続採取が出来る制度がまずおかしいっていう気持ちもある。ちなみに、3人中2人が生活保護受給者で、4000ptは5日間連続でパチンコに消えた。そして家で死んでいるのを生活保護面接相談員が発見し、様々なニュースで取り上げられた。

ひっきりなしにKepPayという言葉がテレビから聞こえもう嫌になってきている。しかも、ニュースで取り上げられない程エグい現場と遭遇したばかりだ、さすがに明るいニュースを見たい。

2日前、児童虐待として調査に入った所で発見された採血器具により、私のところにその事件が来た。

とっても無残な現場だった。

子供たちの写真をみると、手足を縛られ、針を指した跡が無数に残っていた。

しかし、部屋は意外と綺麗で逆に薄気味悪い。

白が基調で、とっても明るい印象を与えるそんな部屋だった。

こんな綺麗な部屋にあの子供たちが居ることを考えたらとても不気味だった。

採血目的の監禁、それがこの実態

法律的に児童虐待防止法ぐらいでしか、対応が出来ない。

今ある採血に関する法律は”薬事法及び採血及び供血あつせん業取締法の一部を改正する法律“ぐらいか。

そんなこんなで、KepPayの登場により、一般人が裏の人間とつながることも増えてきている。

そして、想像通り被疑者の母親は「金が欲しかった。」とだけ呟いた。

部屋が綺麗だったのは、毎日しっかり掃除をし、子供たちの体を拭き、衛生管理はしっかりしていたとのこと。

被疑者は浪費癖があり、別室を調べた結果大量のブランド品が出てきた。

KepPayの機能ポイント交換で、10ポイント平均8円で交換する事で収入を得ている人もいる。これも法規制はできない。KepPayの利用規約にも引っかからない。

世間から問題視はされているが、昔のゴタゴタで株式会社KepPayは利用者意見なんて取り合わないなんて姿勢を貫き通すつもりでいるそうだ。

なので、この問題はまだまだ続くだろう、株式会社KepPayが折れるか、採決に関する法改正が施工されるまでは。

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