彼女は春を俟っているへの応援コメント
洗練された文字使いを堪能させていただきました。素晴らしいですね
作者からの返信
アメリッシュ さま
お読みいただきまして、ありがとうございます。
美しき日本語を扱うことに常に神経を張り巡らせておりますが、まだまだ未熟ゆえ、そのように仰っていただけると恐縮でございます。これからも励んで参ります。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
あああ、美しい。
美しい、と言う言葉しか、出てこないです。
すごいなぁ。
表現といい、物語そのものといい。
何もかもが美しいです。
作者からの返信
聖願心理 さま
お読みいただきましてありがとうございます。
描写のひとつひとつに神経をつかい、美しさを究めるように書きあげた物語でしたので、そのように仰っていただけて嬉しいかぎりです。春は美しい季節です。ですが朝の樹氷、月の夜に舞い散るこな雪などをみますと、冬もほんとうに奇麗な季節だと強くおもいます。四季のある国に生まれた幸せをかみ締めています。
より美しいものを執筆できるよう、これからも精進して参ります。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
表現が美しく、春の描写にうっとりして、別れをおもうと心にぐっとくるものがあります。
とても余韻が残る、いい短編ですね。
作者からの返信
碧井いつきさま
はじめまして、夢見里龍でございます。
暖かい御言葉を賜りましてありがとうございます。春は様々な出逢いを連れてきますが、同時に別れの季節だとおもっておりまして、こうした物語が産まれました。
すっかりと冬ですね。わたしの暮らしている地域はとても寒い高原なので、11月から4月までは春を俟つ季節です。だからこそ今期は冬を想う季節にしたいとおもっています。
お読みいただき、ほんとうにありがとうございました。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
俟つ……それが来ることを予期し、願い望みながらそれまでの時間を過ごすこと。
待つのが苦手です。思いついたときにすぐ行動したくなる。
待つのではなく俟つ。そういう心持ちで。
いろんな場面でこの漢字変換を脳内で行っていきたい。
涙が溢れて止まりません。素敵な作品。出会えて良かった。
夢見里さんの他の作品にもぜひお邪魔させていただきたくなりました。
どなたかのTwitter紹介で本作の存在を知りました。Twitterをやっていて良かった。心の底からそう思えています。
いろいろな意味で、素敵な刺激ばかりをいただきました。どうもありがとうございました。
作者からの返信
まるわはなさま
はじめまして、夢見里龍でございます。
暖かい御言葉を賜りましてありがとうございます。「待つ」ではなく「俟つ」…という詞を択んだことについて、そこに織りこんだこころを汲みあげてくださいまして、作者としてこれほどの幸福はございません。
わたしも待つのは苦手です。振りかえれば幼い頃からずっと、待っていること、待っているものがたくさんあります。だからこそ、俟つという詞に惹かれ、このことばを胸に抱き締めてきました。
そのように感じていただきまして、ほんとうにありがとうございます。
どなたかのTwitterからお越しになられたとのこと、その御方にも、目にとめて縁を繋いでくださったまるわはなさまにも感謝するばかりです。
これからもなにとぞよろしくお願いいたします。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
とても美しい掌編でした。
「春」がやってきた時の描写の華やかさから、みんなが待ち望んでいたものがやっと来たという喜びを鮮烈に感じる一方で、女性との別れに胸が詰まるほど淋しい気持ちになりました。
私は一時期雪国に住んでいたんですが、冬が明けて春になる時の解放感や喜びは、温かい地域で感じるそれより遥かに大きいんですよね。
それでも、冬は冬で美しいものがあり、寒さに耐え忍ぶ中にもささやかな楽しみがありました。
そんな個人的な記憶を呼び起こして、主人公の淡い恋慕に重ねていたら、何とも言えない愛しい哀しい気持ちになりました。
しばらくこの素晴らしい余韻に浸ります!
作者からの返信
陽澄すずめさん
お読みいただきまして、ありがとうございます。
昔好きだった音楽に「春なのに」という歌がありまして、「春なのにお別れですか」という詞がありました。まだ幼かったので、ああ、春はさびしい季節なんだなあという印象がしばらく残ったのをおぼえています。
寒いところに暮らしていますので、いまはやはり春を望むきもちというのはひと一倍強いです。けれども、だからこそ「冬」を美しく書きあげたいという想いがありました。「春」を望むきもちと「冬」を愛で惜しむきもちは、たぶん一緒に胸のうちにあっていいのだと……想います。
素敵なご感想をお寄せいただき、幸せです。余韻のある小説、というのがわたしの目標なので、そういっていただけると非常に励みになります。
ありがとうございました…!
彼女は春を俟っているへの応援コメント
どうしてこんな美しい表現が出来るのだろうか。
作品全体が、どこか一つの短歌のような趣を感じました。
間違いなく、心に季節を感じたのです。
作者からの返信
飛鳥 休暇さん
お読みいただきまして、ありがとうございます。
飛鳥さんのこころの琴線に触れられたとあって、とても胸が熱くなっております。短歌のような趣、と仰っていただけて嬉しいです。
これからも読者さまの御心に季節を届けられる小説を書きたいとおもいます。そのためにも精進致しますね。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
春を俟っていた冬のひと。
彼女の美しさも然ることながら、夢見里 龍さまの流麗で艶美な筆致が、ぎゅっと、それでいて整然と無理なく自然な形で、おさめられているように感じられました。
「短歌を詠うそのひとの声の後ろではいつも薄ら氷(うすらい)の張る調べがする」……文章から立ちのぼるアトモスフィアが動いているように思います。
「素敵ですね」と言いたい。そんな世界です。
俟っていた「もの」の正体。巡る季節を俟つ主人公の心。
すべてが美しい世界を拝読いたしました。
読ませていただき、ありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
宵澤ひいなさま
お読みいただきまして、ありがとうございます。素敵な感想までいただき、これほど有難いことはございません。美しいものを書きたいがために筆を執り、物語を綴っているわたしですから、そのように仰っていただけるとほんとうに嬉しく、励みになります。
薄ら氷。素敵な言葉ですよね。日本語の美しさ、雅さには毎度のことながら、感嘆せざるを得ません。
春を俟つひと、冬を俟つ僕。
願わくば、来年の冬にまた、「僕」が彼女に逢えることを。
重ね重ね、ありがとうございました。
編集済
彼女は春を俟っているへの応援コメント
はじめまして、こんにちは。短編小説拝読させて頂きました。
ゆきおんなさん(謎の女性)と主人公との次の季節が巡るまでの物語。
とてもじぶん好みの描写があったり、作者様の卓越した文体によって主人公の心の動きが感じられ、じぶんは感服しきりでした。
誠に申し訳ないのですが、文章を拝読させて頂いて一点だけ気になったことがあります。
どちらにお伝えすればよいのか分からないのでこちらに、誤字かは分かりませんが、「はじめて彼女を見掛けた」から五段落目最後のあたりで、「普段ここの駅から乗るのは僕かくらいのものだった」となっていて、
正しくは「僕くらいのものだった」ではと、
けれどとても素晴らしく、とっても素敵な作者様ですので、お間違いになる訳がと恐縮しつつのご指摘です。
じぶんのご指摘させて頂いた点が間違っていましたらごめんなさい。
あと、ご指摘させて頂いた点をもし訂正される際にはご注意を、短編賞にご応募されているようですので、訂正されることで応募要項に抵触されましたら大変ですし。
余談ですが、じぶんもとある新人賞に応募するべく執筆中です。カクヨム様で何かしらの作品を公開するときがくるかは分かりませんが……。
では、これからも影ながら応援いたしております。
作者からの返信
玲弦 志鴉さま
はじめまして。夢見里龍と申します。
ほんの細やかな幻想と現実の交差を描いた短編小説でしたが、美しく美しくと願いを織りこむように書きあげましたので、そのように仰っていただき、こころから感謝致します。
確認させていただきました。まちがいなく誤字です。大変失礼致しました。こちらの落ち度にもかかわらずお心遣いをたまわり、恐縮致します。カクヨムの短編賞は編集の際、下書きにしなければ問題ないようですので、すぐに修正致しました。
玲弦 志鴉さまも新人賞に応募されるご予定とのこと。影ながら応援させていただきたくぞんじます。カクヨムさんのほうでもなにか小説を投稿されることがあれば、またあらためてご縁をいただければ大変嬉しいです。
最後になりましたが、この度はお読みいただきまして、真にありがとうございました。素敵な感想もたまわり、重ね重ね御礼申しあげます。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
きれいでした。
相変わらず人(今回は季節)を魅力的に描写しますねぇ。思わずため息を吐くほどに。
『咲かぬはずの寒椿が、彼女の肌で華やぐ。』とはなんとも粋。
私が一番驚いたのはあんなにも『冬』がきれいだなあと思っていたのに、『春』が訪れた瞬間に春の持つ生命力になにもかも持って行かれたこと。そして、『ぱきんと氷の軋む音が鼓膜をかすめて、はっとあのひとを振りかえる。』に完全にシンクロしました。
『冬』の寂しげな佇まいが伝わってくるようでした。
この極寒の田舎の地において春を待つ人はただ一人主人公だけでしょうね。
寂しさと美しさを知っているから、出来る約束。
そう言えば、夢見里さんの概念的には『冬』がお姉さんなんですね。『春夏秋冬』と言う言葉から、春から始まると考えがちですが、『冬』=『ゼロ』と言う考えでしょうか。春から徐々に、作物が実っていくように。とすると秋が末っ子かな。
冬が終わり、春が来る。
たったそれだけのことなのに、季節の擬人化と細やかな描写によって、その場に立ち入らせて頂いたような気分になれました。
そうだ、短歌。
素敵な短歌でした。百舌鳥のはやにえとか、短歌の裏側が窺い知れたようで得をした気分になりました。
美しい小説を、ありがとうございました。
作者からの返信
詩一さん 素敵な感想を賜りまして、真にありがとうございます。とても丁寧に紐解いてくださっていて、わたしの小説よりも詩一さんの感想を読者さまに読んでいただきたいくらいです(n*´ω`*n)
現実と幻想の境にたたずむ「彼女」を書きはじめてこの小説で三作目になるのですが、こちらの《彼女は春を俟っている》は前二作とは違い、「僕」がその境を越えようと、あるいは彼女の腕をひき寄せようとしている終わりになっています。これまでは遠くに位置するその美しい影像を、憧れのまなざしで眺めているだけにとどまっていました。「僕」には触れられない、係われないものだと。それがこの小説では触れたい、触れようとしている――作者としては意外と感慨深いものがありました。
あ、やっぱり「春」に惹かれましたか。そうなんですよ、実はそのあたりが狙いでした。ほんとうはもっと「春」の描写を増やすべきかともおもったのですが、その塩梅がなかなかに難しく、このようなかたちになりました。「春」に惹かれるのはいきものの本能だとおもいます。その本能を超えて冬を愛したのが「僕」なので、いつかその恋が報われてほしいと思い、筆を置きました。
短歌についても触れていただいて…拙い歌で……、お恥ずかしいです。百舌鳥のはやにえは求愛時期のための備えだという説があり、百舌鳥は恋人に求愛給餌(餌の贈り物)をするので、枝に括りつけた恋文のようなものかなとおもって百舌鳥を短歌に織りこみました。
最後になりましたが、お読みいただき、ほんとうにありがとうございました。
彼女は春を俟っているへの応援コメント
素敵な表現は本当にたくさんあったのですが、特に胸に残ったものを一つだけ。
「睫毛をふせ、あのひとは白い息で隠すようにひっそりとつぶやいた」
冬にしか見えない、言葉と一緒に吐き出された白い息を、それはゆきおんながまるで言葉を隠そうとしているみたいだと感じる感性がとても素敵でした。
しかもこのつぶやいた言葉が「ありがとう」なのがいいですよね。
美しい女のひとなのに、少し照れて口にしてしまったらしくない言葉に気付いた少女みたいで、そのミスマッチというか、人ではないのに人らしくて(車掌さんは一貫して最初から最後まで何も見えていないのもとても良かったです)、そこがなんだかとても好きです。
今回も夢見里さんにしか書けない世界、夢見里さんしかお持ちでしかない感性と表現に彩られた、少しさみしいけれど鮮やかな作品でした。楽しませて頂きました!
作者からの返信
國枝さん お読みいただきまして、真にありがとうございます。
そこを抜きだしていただけるなんて……ひそかにいい表現が書けたなあとおもっていたので、…嬉しいです。白い息ってなんか風情があって素敵じゃないですか。言葉を真綿のように包みこんで、隠してくれるようで…
そう、そうなんです、妙齢の女性なのに少女っぽいのが、ひとではない証のようなものだとわたしもおもっています。けがれのない雪のような。
最高のお誉めの言葉をちょうだいして、ほくほくしています。夢見里にしか書けないもの、と仰っていただくと……恥ずかしいやら誇らしいやら……です。その言葉を御守にこれからも頑張って執筆を続けて参ります(*^^*)
彼女は春を俟っているへの応援コメント
読みました……多彩な春と冬の季語でつづられる、繊細で儚い六花のような、泡沫の夢のようなお話でした。
いやもう好きとしか言えないです……春と冬の題材をこれでもかと活かしきった素敵な幻想、堪能いたしました。もっと多くの方に、この素敵なお話が読まれますよう。
作者からの返信
さっそくお読みいただきまして、ありがとうございます。しかもこんなに有難いお言葉をいただき、感激致しております。
春は美しい。それは長編の《季節殺し》で満足がいくまで書きあげたので、それでは冬は。というところから、こちらの短編ができあがりました。わたしの暮らすところは寒く厳しい冬が後5カ月ほど続きますが、それでも冬は美しいとおもいます。
さりげない、ふんわりとした小説でしたが、素敵な幻想といっていただけてとても幸せです(n*´ω`*n)
彼女は春を俟っているへの応援コメント
お忙しい方と存じますので、お返事は結構です。
まず一言、圧倒されました。
北国に住んでいるので、状況を想像しやすかったです。
幻想的で綺麗で、難しい言葉を使っていないのに言いまわしの妙。
モズの早贄まで出てきたときには、その見識の広さに驚きました。
多く学ばせていたたぎました。ありがとうございます。
作者からの返信
古出 新さん
もったいなくも大変励みになる御言葉を頂戴致しまして、まことにありがとうございます。返信不要とのお気遣いを賜りましたが、どうぞ御礼をお伝えさせてください。
古出新さんも北国に御住まいとのこと。わたしも秋の終わり頃から春が待ち遠しくなる地に暮らしており、冬の描写には強く感情移入して書きましたので、そのように仰っていただけて嬉しいです。百舌鳥のはやにえも田舎の晩秋の風物詩です。百舌鳥が何故はやにえをするのかは謎とされていましたが、求愛の歌をうまく歌うためではないかという研究結果が近年になって発表されています。そうおもうと、あのちょっとぎょっとしてしまう(笑)はやにえからも、百舌鳥の懸命さがつたわってきて、微笑ましくも力強く、自然の力というものを感じますね。
有難い御言葉を賜り、恐縮です。これからも努めてまいります。