魔界の雑貨屋･経営日誌

mc2020.12.2 ヌドラさん久々の来店

　12月を越えてすっかり冷え込んで来た本日、朝一かなり久しぶりにゴブリン族のヌドラさんがご来店。今回は仲間内が怪我をしてしまったようで高級回復薬を購入しにやってきたらしい。

　さすがに以前のように格安での売りは厳しいと伝えると、笑いながら「分かっているよ」と一万ゴールド金貨を取り出して、二十個セットを購入して頂いた。

　……ありがとうございます！！！！

　あと、彼らの集落から、近くの治療院までは結構な距離があるようで、回復薬が手に入るウチの店はかなり有難いとのこと。

　それを聞いて、ここ最近ウチの店では食糧、薬品、武器練磨セットなどが売れてくれるので、なかなか雑貨店らしい立ち回りだと一人ニヤついた。

　彼とは久々だったので、コーヒーを淹れてちょっぴり雑談。

　また店に来てくれるのを待っていたんですよ、なんて伝えると、あまり来れずに申し訳ないと頭を下げた。

　どうやら今の時期は冬支度のため忙しいようで、特に狩猟民族である彼らは時期的に越冬することも一大イベントらしく、冬の間は狩猟も難しいし収入が激減するので、積雪が来る前に集中的に狩りや保存食の準備をしているのだそう。

　じゃあ、ウアさん辺りも今頃は忙しいのかもしれないな。　

　師走の時期ですなあ。

　そんで話をしているうちにヌドラさんはコーヒーを飲み干すと、ヌドラさんは店から忙しそうに出て行った。

　俺もそろそろ冬支度をしないといけないかな。

　ってか、缶詰類や回復薬も切れてきた。

　明日は店休にして、人間界に仕入れてこよう。

　この後は来客リストの更新をしなければ。

　丁度、十日目だしね。

　二十一時頃まで終わって、さっさと風呂に入れると嬉しいんだけどな……。