mc2020.11.30 新商品を開発してみる
今日は客の姿は無し。
暇を持て余したため、色々なことをしたので書き記す。
開店から二時間ほど経ってもお客様が来る様子もなかったので、午前中は外の庭先で筋トレに励んだ。
この間、ヴァルドヴェルドで手斧を振るっただけで筋肉痛で動けなかったのが相当悔しかったからだ。冒険者として現役だった一年前は、十キロ以上の荷物を背負って険しい山道を一日動き続けても平気だったのに……こんなにも体力が落ちるものなのか。
かろうじて七十キロある体重を、近くの樹木で懸垂できるくらいの筋力は維持されていたので、適度に運動して体力を落とさないようにしよう。
午後からも運動しようと思ったが、今の自分はあくまでも『雑貨屋店主』であることを考えて、どうやったら店が盛り上がるかと考えた。
この店がオープンしてから最も消費された人気の商品を考えた時、青空喫茶店のコーヒーが最もお客様に提供されて好評だった。
……。
……ウチの店、青空喫茶店の二号店にしたほうがいいんじゃねえか?
と、まあ泣ける冗談はさておいて。
やはりキーは食べ物にある、と感じた。
この間、魔界に赴いた際に楽しんだのも食にあり、考えてみれば『食』の楽しみは種族関係なく誰からも受け入れられる愉しみじゃないか。
そのため、ウアさんに「料理屋にしたら」と言われた言葉も思い出して、ちょっぴりカフェ気分ということで新商品の開発に勤しんでみた。
俺は一応人並みには料理が出来るし、雑貨屋という手前、食べ物の商品を置いたっていいじゃない、といった安易な考えを含んで。
そんで、つくったのは甘いチョコレート掛けドーナツに、甘酸っぱいラズベリードーナツ。我ながら、中々よくできたと思う。
少し朝早く起きれば作れるし、少しの間だけ店に置いてみよう。
売れないようならオヤツ代わりに俺が食べちゃうし、売れないようなら辞めればいいだけだしね。
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