mc2020.11.28 雨天。ウアさん来店

 本日は霧のような雨が降りしきる一日だったけど、ウアさんが遊びに来てくれた。いつも着用しているコートは濡らすのが嫌で着て来なかったらしい。

 だから鳥人としては普通なのかもしれないけど、衣服も無しでまた裸だし……羽根も雨で濡れていたのでバスタオルを渡し、薪ストーブで暖まって貰った。

 何気に彼女にはまだ飲んで貰っていなかった自慢のコーヒー(俺の店のじゃないけど)を提供すると、感動したようで目を輝かせた。めっちゃ可愛い。


 それから、その日は二人でストーブの前で、のんびり歓談。


 最早、常連と呼べるウアさんだけど、実は住んでいる場所もどんな生活をしているかも知らなかったので色々と質問したり話をした。

 彼女は、店から三十キロも離れたディープ・フォレストという森の集落に住んでいると笑顔で教えてくれた。そんな離れた場所からわざわざ来てくれていたのか……。

 加えて、見た目通りというか、彼女も魔獣の狩猟で生活しているらしいが、畑なんかも耕したり、この間貰った羽毛なども高値で売っているし、不自由なく生活していると言っていた。

 言われてみれば五千ゴールドはするコートを躊躇なくお買い上げ頂けましたもんね。俺の想像してるより、ずーっとお金持ちっぽい。


 色々と話をするうちにお昼になって、彼女のお腹が鳴ったので昼食をご馳走。

 さすがに生肉は無かったため、干し肉のクリームパスタと、山菜いっぱいのスープをつくった。

 ウアさんがいっぱい食べるのは知っていたから沢山用意したんだけど、大鍋一杯分をペロリと平らげてしまった。すごい。

 あと料理を凄く気に入ってくれたようで、料理屋さんでも開けばいいのになー、と言われた。そこまでの腕は無いけど、褒められると嬉しくなるね。


 今日はそういう感じで日も暮れちゃって、彼女は雨にボヤけた空の彼方に消えていった。


 やっぱりウアさんは天真爛漫で明るくて、話していて楽しいね。

 次はいつ遊びに来てくれるかな。

 そういえばヌドラさんとも久しいし、彼もまた来てくれると嬉しいなー。

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