mc2020.11.27 魔界に行ってきた【店休日】【食レポ】
今日は店休日にして、人間界ではなく、魔界グリモワール領の魔王城の城下町『ダークリング』に足を運んだ。魔界で何か話題になるような商品が無いか探すためである!
そんで久しぶりに魔界の中心街まで行ってみたが、相変わらず繁華街は人間界と大きな差異は見受けられなかった。
レンガ造りの整備された道に馬車が走り、規律正しく並ぶ商店街は活気に満ち溢れている。思いのほか人間の観光客や、やっぱり冒険者の姿も多く見受けられた。
俺は朝早くそんな街並みを楽しみながら、まず城下町で最近人気を博しているというカフェで一息いれた。
頼んだのはコーヒーとケーキのセット。八百ゴールド也。
出てきたコーヒーは、魔界フランメ山岳で栽培されている豆を使ったオリジナル・ブレンド。非常に深いコクがあり、苦みが強い分スッキリとした味わいで雑味がほとんどない。甘みの強いチーズケーキと一緒に頂くと、互いの良さが際立つ抜群の相性だった。
その後、ブラついていると、ある店の前で行列が出来ていたので一緒になって並んでみた。
どうやらパン屋だったようで、香ばしい焼き立てパンの匂いが店内に満ちていた。
折角なので一番人気というクロワッサンを頼み、店内のイート・イン・コーナーで一休み。
焼いたばかりのクロワッサンは外皮は焦げ目のあるパリっとした歯応えで、中の生地はモチモチと柔らかく、噛む度にバターの芳醇な甘みが染み出して大変美味であった。
午後には再び商店街を散策しているうちに、夕方になってしまい、小腹が空いたため近くの適当な酒場に入ってみた。
っしゃいませー!
活気ある声に嬉しくなりながら、カウンター席に着席。
木製ジョッキでハチミツのエール酒を一杯飲み、店員がオススメだという非常に珍しいマンドレイクの花の刺身を食べてみた。
マンドレイクは魔力を宿した植物で、主に錬金術の素材で扱われており、生で食する機会は今までなかったが、新鮮なら食べることが出来るというので初挑戦。
やや苦みがあり、口の中でとろけるように消えていく不思議な食感だった。
オススメだけあって、甘いエール酒によく合う。
また、食べに来よう。
これが今日の出来事だ。
……いや、仕入れ出来るような商品を探すのを忘れていた。
それほどに魔界が楽しいし、心地よかったもので。
次、次はきちんと探します。
たぶん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます