第34話 昆虫とかダイジョブ?

 子供の頃、じふちゃんは虫が怖かったのです。


 大きな虫も小さな虫も、ぜーんぶです。


 ビビり過ぎたため、父によく「こんなの怖くも何ともないよ!」って教えられておりました。


 北海道は自然溢れる場所が多かったので、散策によく行ったんですね。


 そうすると、あ~らビックリ。


 蜘蛛やダンゴムシなどの、毒針を持っていない虫くらいなら平気で近寄れるようになりましたし、割と触っても平気になっちゃいました。


 為せば成る。


 為さねば成らぬ何事も(うるさい)。


 小さな虫に対する恐怖心はある程度克服できましたが、蚊は大嫌いですね。


 何故なら血を吸いますしね。


 かゆいですからね。


 出会うたびに大騒ぎしてしまい、血眼になって家じゅう探し、何とか仕留めてさよならします(笑)。


 ある夏、顔も体もめっちゃ蚊に刺されて腫れあがった事があり、それ以降は「虫よけガード」やらで注意するようになりました(;^_^A


 あと、同じ理由で蜂も大の苦手です。


 9歳くらいの頃、外で遊んでいた時に、左手の薬指の関節部分を何故か刺された経験があるのです。


 手をブンブーンと振って友達に合図を送ろうとしていたところ、近くにいた蜂がその動作を「攻撃」と勘違いしたみたいで、チクリと刺されちゃったのです(泣)。


 勘違いしないでよねっ!

 ※ツンデレ少女風。


 冤罪で刺された私の薬指は三倍くらいに膨れ上がり、病院の先生のお世話になっちゃいましたー。


 その恐怖体験が頭から離れませんので、今でも蜂サマには警戒しております。


 私の行動攻撃じゃないヨ?


 優しいヨ? という具合に。


 蜂サマから誤解を受けないようにするべく、ゆっくりと動くようにしておるのであります(笑)。


 こっちが困る状況に陥らない限りは、虫をあまり殺したりはしないですね。


 家の中にいた場合は、なるべく外に逃がすようにしております。


 虫以外なら、ヤモリが少々苦手です。


 足が速いのでちょっと怖いです。


 あれって一緒にいれば、慣れるものなんですかね?


 子供の頃に赤ちゃん蛙を可愛がった体験があったので、小さめの蛙くらいなら「よしよし」と言いながら(?)、手のひらに乗せられますけどね。


 これが蛇だったら?


 サファリパークにいる蛇なら多分、人間に慣れている子が多いので、笑顔で首に巻けると思います。


 道端でもし野生の蛇を見つけたら、襲われると怖いので、そっと声を立てずに逃げると思います。


 それよりも大きな爬虫類の場合は…………恐ろしくてとても触れないかも知れません。


 そんな私が近所に住んでいるお友達の家に遊びに行ったある日の事。


 そのお家では、立派なカブトムシを二匹と幼虫をたくさん育てていらっしゃいました。


「へえー、カブトムシだー! 懐かしいなぁ」


 私はつい、感動してしまいました。


 小さな頃、兄が良く飼っていたのを思い出したのです。


 今、カブトムシ専用の食用ゼリーが売っているの、ご存じですか?


 昔はそんなの無くて、おんちゃん(兄)はスイカをカブトムシのすぐ横に、配置しておりました。


 カブトムシのお家の中は発酵したようなスイカの香りがしていたので、小さな私はそれをカブトムシの体臭だと思っていましたっけ(笑)。


「あ。じふちゃんは虫、平気な人?! カブトムシ、たくさんいるから、良かったらあげるよ!」


 って友達が言ってくれたので嬉しくなって、そのカブちゃんズ(幼虫)たちを何匹かもらって帰りました。


 家族は誰も興味を示さなかったので(涙)私がひたすら可愛がっておりましたら。


 成長したら全員、なぜかカブトムシよりも小さな、カナブン達になっていた、などという事がありましたね。


 …………なぜカブちゃんズが、カナブンちゃんズに、なってしまったのでしょうか?


 あの体験って一体何だったんですかね? 


 今でも良くわかりませんね(笑)。


 カナブンやカブトムシと親しくなれるくらいなら、ゴキブリくらい大丈夫だろう……とはいかないですね。


 ゴキブリさん達の、あの足の速さと、いきなり飛ぶ動作がですね……どうも私、めっちゃダメみたいでして。


 北海道ではお目にかかったことが、あまり無かったのですけれども。


 関東地方に越した後は、時々お見かけしますね…………ゴキブリさん。


 出会った直後は、「ゴキジェット」とか「ホウ酸団子」とか、「ゴキブリホイホイ」のようなグッズをたくさん買ってきて、家の中に配置し、二度と出会わなくて済むような行動を起こします。


 ゴキブリだけは、私が絶対に仲良くはできない虫さん、不動のナンバーワンでございます。


 今もすごーく苦手なわけですが、彼らも見慣れて何年か経過すると(?)、同じ部屋にいても堂々と安眠出来ちゃいますし、今はあまり慌てず騒がず過ごせましてね、昔ほどは怖くなくなりましたね。


 慣れというのは、本当に恐ろしいものであります。


 結局のところ「一緒にいても平気じゃん」みたいな耐性がついたかかどうかが、大事な気がしますね。


 「虫なんて全然平気だよっ!」


 …………と言い切ることの出来る方、いらっしゃいますか?


 私は心から、あなたを尊敬申し上げますです、はい。

 


**************************************************


 いつもお読みいただき、ありがとうございます!


 北海道に帰省するため、しばらくの間エッセイの執筆をお休みさせていただきます。


 11月頃に再開予定となりますので、その時にはまた、お立ち寄りいただけたら嬉しいです。


 どうか、よろしくお願い申し上げます。

 

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