第33話 言霊って恐ろしい?

 言霊って信じますか?


 私は言霊信仰を鵜呑みにしませんが、その元となる『言葉の力は脅威である』といった畏怖の気持ちは、とても良く理解できます。


 何かに夢中になると私はついつい、自己中心的な言葉を使いがちになってしまいます。


 不用意な言葉によって人を傷つけた経験が、私は過去に何度もあります。


 だから、言葉の力はとても恐ろしいと、強く感じるのかも知れません。


 全てにおいて先を見通しながら、相手の気持ちに配慮しつつ発言するというのは、大変難しいですね。


 私は能天気おバカなので、忘れた頃にすぐ言葉でドジってしまいます。


 配慮の足りない言葉を使って人を傷つけてしまい、何度も何度も反省の繰り返しですよ。


 大人になってからの方が、注意が必要かも知れません。


 年齢的に自分が大人なんだという事に、つい甘えがちになるんです。


 若い人の方がよほど、言葉に気をつけてくれていたりします。


 情けない限りです。


 どんなに気を遣っていても、思わぬ時に人を傷つけてしまうのですね。


 相手の気持ちを、自分がその時にきちんと、思い遣る事が出来なかったという事なのです。


 後から思い返せば返すほどに後悔し、もう二度と言葉で人を傷つけたくないな…………と感じてます。


 大好きな人と楽しい会話をしている時でも、何気ない一言で相手を傷つけるのは恐ろしいです。


 取り消したくても、言葉は決して戻っては来ない。


 後から取り繕っても時間は戻せない。


 ひとつ間違えただけで、誰かの命を奪うきっかけになる可能性もあるし、使う前には細心の注意が必要です。


 もう二度と、間違えたくありません(泣)。


 逆に、前向きな気持ちを言葉にして伝える事で、誰かを励まし、勇気づけ、応援し、温かな力を育んでもらえる可能性もあります。


 どんなに相手を思い遣りながら発した言葉も、まったくの空回りになる事もありますけど。


 無神経だったはずのこちらの発言が、逆に相手の逆上パワーを生んで、奮い立たせる力になるかも知れない。


 使ってみるまでその言葉は、どういう結果を生んでしまうのか、予測出来ない場合が多いです。


 その威力を想像し、自分の魂に最も近い言葉を一つ一つきちんと選ばなければならないな、と感じています。


 自分が発する『言葉』、自分が書く『小説』や『エッセイ』や『創作物』…………。


 自分自身の事だけは決して裏切らないような言葉を、選んでいきたいものですね。


 言葉も行いも、反対の立場ってあると思うんです。


 私がAだと伝えている正義の裏には、必ず別な方のBだと仰る正義が存在する、と想像したりします。


 人の考えって本当に様々で、私が伝えるAとその方がおっしゃるBは決して相容れない意見同士なのかも知れませんが、どちらも存在して当然だと思うのです。


 私は議論や口論などが好きなわけではありませんし、精神をひたすら消耗させるような主義主張の対立を望んでいるわけでは無いのですが、意見交換によって刺激を与え合うのは必要だよな~と日々、感じています。


 んで、意見交換をする上で何が欠かせないのかというと、相手の方に対する信頼や「大好き」という気持ちや大いなるリスペクト、他者の目から相手を守るという配慮の気持ちなのですね。


 互いにバッチバチと嫉妬し合っていたり蔑み合っちゃったりしている場合は、せっかく前向きに行われていたはずの話し合いが、一瞬でメチャメチャの台無しになってしまいます。


 相手の言葉を一度、きちんと自分の中で「受け入れる」という、俯瞰の視点がお互いに必要だと思います。


 やってみると簡単ですので、大した難しい事ではありません。


 それさえ出来れば、すっごくいい話し合いが出来ると思うのです。


 例えば、大好きな創作に関する話とか。


 素敵な作家さんと、自分の言霊を使って、前向きに楽しい創作話がたっくさん出来ると思ったら!


 ワクワクドキドキしませんか?


 もし、このエッセイを読んで何か感じることがあったり、厳しいご意見などが浮かんだ場合、どうか本当に遠慮なく、正直なお気持ちを聞かせていただけたら嬉しいです。


 私の場合は、どんなお言葉でも多分、笑顔で受け入れられると思います。


 だからどうか、気軽に話しかけて下さいね。


 素敵な言霊を、お聞かせいただけたら嬉しいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る