第14話 歴史にもときめいちゃう

 急に、ある国の歴史に『ビビッ! 』と、ときめいちゃう時があります。


 私にとって『オスマン帝国』が、その代表的な例になります。


 世界史が得意だったわけでも、トルコ人の血が流れているわけでもありませんでしたが、『オスマン帝国』には何故か、無性に惹かれました。


 その病的なまでの執着心は、高校時代に取っていた世界史の授業の際に、発症いたしました。


 最初は名前の響きに惹かれました。


 『おすまんていこく』?

 なんじゃそりゃー?!


 みたいな。


 んで、気になるから色々、『オスマン帝国』がらみの本を図書館などで見つけては、パラパラとめくるようになり。


 そのうち読みあさるようになり。


 歴史を調べるようになり。

(当時は、インターネットがありませんでした)


 繁栄から衰亡までの600年の間に即位した皇帝スルタンの名前を見かけると、ときめいてしまうようになり。


 各スルタンが生きていた時代に、思いを馳せるようになり。


 『征服王メフメト二世』とか、『壮麗王マグニフィセントスレイマン一世』という呼び名カッコいいな! とか思っちゃったり(笑)。


 帝国衰退期に囲われたハーレムにいた数多くの美女たちは、一体どんな生活をしていたんだろうと、興味を持ってみたり。


 古書店などで偶然発見した、掘り出し物の(私にとってはお宝!)分厚い、オスマン帝国がらみの文献を買いあさってみたり。


 トプカプ宮殿のフォルムの美しさに、憧れるようになり。


 トプカプ宮殿内部の地図などを研究し出したり。


 『オスマン帝国関連』ノートを作ってみたり。


 トルコという国に、実際行ってみたくなったり。


 書店の旅行関係コーナーに行くと、決まってトルコ関連の本を、くまなくチェックしちゃったり。


 ↑ この執着心って。


 ……ちょっと怖くないですか?


 ホラー映画に出てくる、執拗な殺人鬼っぽくないですか?


 『オスマン帝国』がどこかの美形男子だったなら、それをつけ狙う私は、完全にストーカーとして警察行きですよね(笑)。


 これも『作家さんあるある』なんでしょうかね?!


 WEB小説の中でも、壮大な歴史ものを書いていらっしゃる方を発見する事があり、「もしかしたらこの方も、お仲間かッ?!!」とか思う時が、たまにあります。

 

 一時期、『歴女』ブームが起こりましたよねー。じふちゃんは自分を『歴女』だと思ったことはありませんが、歴史に夢中になっちゃう気持ちは、大変よくわかります。


 これって何なんだろ。


 今じゃない時代だから?


 現実味が無いから?


 別世界に思えるから?


 客観的に全体像を見れるから?


 だから憧れに近い気持ちで、想いを馳せることができるのかなぁ。


 当時、実際に生きていた人の気持ちを深く想像すればするほど、「大変だったのかな」とか、「辛かったのかな」とか思ってしまいますしね。


 現実にあった事なんだよ。


 だから忘れちゃいけないんだよ。


 人間ってのは同じ事を繰り返すんだから。戦争も貧困も差別も。


 そういう思いで、歴史をありのままに書き記して下さった過去の人々全てに、感謝しております。


 そして私はどうしても、こう思ってしまうのです。


 いつかは『オスマン帝国』を題材にした小説、書いてみたいなぁ……と。


 チャレンジしたいですね。


 『栄華から衰退までの歴史』を参考に、ある意味モデルになってもらうのも、いいかも知れません(そのまま抜粋しちゃダメですけど)。


 オスマン帝国に似た国を、頭の中で1から創り出しちゃう。


 現実には存在しない生き物を登場させたり、神話や魔法めいたものを入れてみたりして。

 

 あれあれぇ?


 なんだかファンタジー作品が、ひとつ作れそうな気がしてきたぞ~。


 どれどれ、まずはじっくりとテーマを決めてー。


 どこにスポット当てようかなぁ。やっぱり衰退期がいいかな。


 タイトルは……そうだなぁ、『最後の美姫・イン・ハーレム』とかはどうかしら?


 刺激的な名前の方が、ウケるかも知れないしねぇ(笑)!


 んとねー。


 最後の美姫はー、魔法の小瓶を持ってるんだよー。


 それをこっそり、麗しの王子様に飲ませちゃうんだ。


 そーすると麗しの王子様は、他の美女たちにはゼッタイ、手を出せなくなっちゃうの。


 つまり王子は、最後の美姫じふちゃんのもの、というわけですな。


 え?どうして最後の美姫がじふちゃんなのかって?


 ……作者ってのは、そーいうつもりで物語を作ってますのよ、ほほほー。


 主人公になりきって、物語の中に入り込んでしまうんですな。


 つまり私は既に、『オスマン帝国』を模した自分のファンタジーワールドの中に、どっぷりと入ってしまっているというわけですな。


 そしてフワフワ~フワフワ~っと、たーのしーい物語をブワーッ!!! と展開させてしまうんですねぇ。


 気づくと、現実の時間があーら不思議。平気で2時間以上とか、経過してしまっているんですねぇ。


 すごくないですか?


 ある意味、すごいですよね?


 ここまで脳内お花畑でよく、今まで生きてこられましたよね?


 自分でもびっくりです(笑)。









 


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