第11話 眠りの国の妖精さん

 睡眠って不思議ですよねー。

 そっと心を癒してくれます。


 前の日につらい出来事があったとしても、朝起きたら不思議と、前向きな気持ちになってたりします。


 実はじふちゃん、寝るのが大好きなんですよ。


 どのくらい好きかというと。


 めっちゃ疲れたり嫌な事があった時に、まず一番先に「したい」と感じる欲求が「深く眠りたい」だったりするんです。


 いえいえ。

 死んじゃいたいわけじゃないです。

 眠ってしまいたいのです。


 カラオケで大声出すでもなく。


 暴飲暴食するでもなく。


 あてもなく走り続けるでもなく。


 寝たい。

 寝たい寝たいー!


 という感じです。


 眠った後の頭の中って、妙に『スッキリ』しませんか?


 その『スッキリ』が、創作をする上でも、現実の生活をする上でも、大きな影響を与えてくれている気がします。


 例えば夜、ベッドに入ってからボンヤリと、「あー、こういうお話を書きたいんだよなぁー!」と思いながら眠りにつくとします。


 すると真夜中か朝、目が覚めてから急に、そのお話が具体的な形になって浮かび上がることがあります。


 最近では慌てて、思いついた貴重な内容創作ネタを、スマホのメモ機能を使って書き留めておくようにしています。


 真夜中に暗闇の中で書いた内容などは、文字変換が間違いだらけのまま書きなぐって寝ちゃうので、朝起きたら「ナニコレ?」ってなります(笑)。


 睡眠を取っている間に、私の雑然とした頭の中を、『眠りの国の妖精さん』が整理してくれているって事なのでしょうか。


 私だけですかね?

 こういう感覚って。


 私が朝に創作(執筆)したくなるのは、一番脳内がスッキリしている時が、最高のパフォーマンスができそうだと思うからなんです。


 実体験に基づく話をしますと、私は過去に睡眠薬を飲んでいた時期があります。


 色んな悩みや現実問題が重なって、眠れなくなっていました。


 その時は、「どうしても眠らなければ、体力が持たなくて普通の生活が送れない」と感じていたんです。


 なにせ『眠り』が好きな人間でしたから、「どうしても寝なくちゃ!」という考えに囚われすぎていたんですよね。


「寝なきゃ!寝なきゃ!」って考え過ぎちゃうのって、真面目な人だけなのだそうです。


 だとすると当時のじふちゃんは、とっても真面目な人だったというわけですな(笑)!


 で、睡眠薬の話に戻りますね。


 診療内科に行ったわけではありませんでした。


 風邪をひいた時に、ついでのような感じで「先生、眠れませんー」と相談したら、内科の先生が処方して下さいました。


 私は過去に『睡眠導入剤』にあたる薬を2種類くらい服用してみたのですが、どちらも眠る直前に飲むもので、ベッドに入った瞬間『コテン!』と眠れちゃいました。


 わー!

 こりゃいいや!


 使ってみると最初はたいそう「睡眠薬って便利だ!『コテン』と眠れて面白いなぁー!」くらいに思いました。


 体調も元に戻ったし。その時は随分と、睡眠薬に助けてもらった気がします。


 でもね。


 眠れるだけなんです。

 

 体力維持にはもってこいなんですけど。


 ある日、気づいちゃいました。


 頭が全然、スッキリしません。

 睡眠薬飲んで寝ちゃうと。


 朝起きても、なぜか変な『イライラ』が、頭に残り続けています。


 前の日の夜に感じた『イライラ』状態のままで、朝を迎えてしまったような感じ。


 それってもしかして。


 睡眠薬を飲んじゃうと、『眠りの国の妖精さん』は私が眠っている間、うまく動けない状態になっちゃうからなのかな……?


 って思っちゃいました。


 だから朝起きても、頭の中が雑然としたまま。


 セロトニン感覚ゼロ。


 日中もなぜか急に、なんでも無いことで怒ったり、キレちゃいそうになった事がありました。


 どうしたんだ、私?!

 脳内が疲れ切ってる?!


 そんな経験は初めてだったので、それまで頼っていた睡眠薬をやめてみました。


 体調とのバランスを取りながら、徐々に段階を踏んで睡眠薬断ちをしたんです。


 別に寝なくたっていい。


 ずっと起きていたら夜になる。


 眠くなったら寝る。


 起きていたければ起きてる。


 そんな感じにしてみました。


 すると。


 朝起きたら再び、頭の中がスッキリするようになりました。


 さらに驚いたことに。


 書きたい小説の内容や、楽しいことや、ワクワクすることなどが、脳内に沸き上がってくるようになりました。


 いえいえ。決して断定的に、睡眠薬の悪口を言いたいわけではありません。


 自分がそうだったので、ちょっとお伝えしたくなっただけです。


 『眠りの国の妖精さん』へ。


 あなたは私の頭の中にある、『創作の源』に住んでいるのですね。


 頭の中を丁寧に片づけてくれて、私が新しいものに夢中になれるように、いつも頑張ってくれていたんですね。


 きっとそうですよね。

 多分絶対そうですよ。


 夢の中で会えなくたっていい。

 ここでお礼を言っちゃいます。


 『スッキリ』させてくれて感謝!

 本当に、どうもありがとう!!


 あなたの頑張りに応えるためにも、私は楽しい何かをどんどん生み出してみせますよー!


 

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