第3話 もっと読みたいです!!!

 素晴らしいWEB小説がたくさんある事を知ったのは、森嶋あまみさんというWEB作家さんとのTwitter上での出会いがきっかけでした。


 Twitterは2019年5月から始めたのですが、最初の一年は鍵をかけながら恐る恐るやっていました。


 その時期に「大河ドラマ『篤姫』が面白いんだよー!」とあまみさんに教えてもらい、それがきっかけで仲良くしていただけるようになりました。


 優しい方なんです! あまみさん。


 こんなに素敵な人なんだから、きっと素敵な小説を書いている人に違いない!


 そう思って、あまみさんの小説を読みに行かせてもらったんです。


 その時の感動といったら!


 ドキドキ!


 ワクワク!!


 キュンキュン!!!


 わー!! 

 この小説、すっごく面白い!!!!


 緻密に作られた、美しい世界。

 その空気が、5感に伝わって来ます。


 特にキャラクターの心理描写が素晴らしく、実際にそれぞれの人が目の前に存在しているかのようでした。


 読んでいるだけで、ほかほかと温かい気持ちになりました。


 先が気になって仕方が無い。


 無我夢中で一気読みですよ。


 感動のあまりその熱量のまま(笑)、感想まがいの拙いレビューを書いてしまいました!


 後から読み返すと「なんじゃこりゃ? 」という内容でしたが、あまみさんが喜んで下さったので、ホッとしたのを覚えています。


「えー?! こんなに面白いの?! WEB小説って!!」


 という驚きに打ちのめされました。


 実は私、それまでWEB小説をほとんど読んだことが無かったんです。自分では5作品も書いていたクセに。


 すみません。勉強不足でした。


 あまみさんはその後、私の処女作『ココロとセツナ』を読みに来て下さいました。お忙しい中素敵なレビューを下さって(感涙)、その時にカクヨムへの移行を勧めて下さったんです。


 『いきなり~』の公募には落選しましたし、どの作品も移行には支障がありませんでしたので、新しい読者様が来て下さるかな~? とワクワクしながら早速やってみました。


 力量不足が一番の原因だと思うんですが、移行した過去の5作品は、それまでのサイトさんほどにはPVが伸びませんでした。


 が。


 移行した事により、素敵なカクヨム作家さんや、あまみさんと繋がりのある作家さん達との嬉しい出会いがさらに増えました。


 恐れ多くも大好きな作家さん達が私の作品を読みに来て下さったり、温かいコメントやレビューを残して下さったのです(涙)。


 ……身震いするほど幸せな気持ちになりました。



 私は、無我夢中で素敵なWEB小説を読み始めました。『読みたい病』が白熱すると、やめられない止まらない。


 ……ええっ?


 なにこれ、超面白い!!


 ぶっちゃけ書籍化されている○○とか○○よりもはるかに面白い!!!


 ここここんなお宝の様な小説が、むむむ無料で読めてしまうの?!


 てな感じです。


 あまみさんの作品が特に大好きだった私は、他の作家さんの作品を読みながら、あまみさんの作品をもう一度読み返したりもしました。


 やっぱり面白い!


 書籍化された作品とはまた、違う面白さがあるんですよね。WEB小説って。


 作家さん達が最も書きたい、とびきり大好きな世界を、のびのびと書いていらっしゃるせいもあると思うんですけど。


 ダイヤモンドの原石を見た気分。


 そして。私は熱い思いをそのままに、感動を余すことなく、読んだ作品のコメント欄にびっしりと綴るようになりました。


 だって、好きな作家さんに想いを伝えるチャンスが、目の前にコロコロと転がっているんです。逃したくないという気持ちになっちゃました。


 でも大丈夫か私?


 こんなにコメント落としている読者、私以外いなさそうだし……。これじゃぁ作者様は、ドン引きしてしまうかも知れないぃー。


 気づくとカクヨム作家さんのコメント欄に、その小説のワンシーンのパロディまがいのお話を書き込んじゃう始末です(笑)!(ちなみにその作家さんの作品には、195話まで感想を送り続けています)


 作家さん達に、ウザいヤツだと思われたらどうしよう。

(↑いや、もう既に遅いんだよねー)


 そう思ったので、ハマりそうな作品に出会うたび、最近ではTwitterのDMで作家さんご本人に、最初にお伺いを立てる様になりました。


「あの。私は感想が(読了ツイートも)、ウザくなり過ぎる傾向がありますので、どうかご遠慮なく『迷惑です! 』と仰ってください。 大人しく読むようにいたしますので」


 みたいな感じで。


 でも、さすが、大好きな作家さん達は寛大なお方ばかりで「感想、嬉しいのでどんどんやって下さい」と言ってくださるんですよ。


 嬉しかったですね。


 もう、夢中で感想を書かせていただいております。


 でも、ひとつ問題がありまして。


 私、読むのがとても遅いんです。


 『ちょっと遅い』というレベルではなく、誰もが笑っちゃうくらい遅いんです。


 なぜかというとですね。


 読んでいる間に自分の思考が、どこかの『妄想お花畑』に飛んで行ってしまうんですねぇ(笑)。


 これって私だけなのかなぁ?


 『作家さんあるある』でしょうか。


 フツーに読めばいいはずなんです。

 ホントはね。


 集中できるとたまに、スラスラ~っと読める時もあるんですけれど。


 大好きな作品であればあるほど、その小説の一文を読みながら考えてしまうわけです。


「ああ、この世界の描き方素敵だなぁ! 私も次回作はこんな風に書いてみようかなあ!」


 とか。


「そうだよな、描写なんだよ描写! 私に足りないのはこれだよ。こういう風に書けばいいんだよ。あのシーンもなぁ、ここまでキチっと丁寧に書けば、もっと良くなるかも知れないよなぁ!!」


 とか。


「そう。こんな風に展開がスピーディーだと、ググっと引き込まれるんだよねぇ!! あ~私もこういうテンポで書けたらいいのにねぇ!!」


 とか。


 そして私の思考には、『こういう風にあのシーンを描いてみようかな』とかいう雑念(自作小説の構想めいたもの)が入り込んでしまい、なかなか前に進まない。


 バカなんですかね?


 頭の切り替えスイッチ故障?


 ……進まないってことはよ?


 読みたい作品はもう山のようにたまっているのに、私が死ぬまでに読み終わる事が、出来ないかも知れないの?


 増え続ける一方です。

 読みたい作品。


 素敵な作家さんとの嬉しい出会いも、増え続けておりますから。


 ……自分も、小説書きたいしなぁ。


 ああああああ、私に時間を下さい!


 本当はもっと読みたいんです!


 どこまでも読みたいのです!!


 欲望って果てしない(笑)!!!


 こんなに幸せな毎日を過ごせるなんて、令和に入るまで思ってもみませんでした。


 夢中でいられるこの素晴らしい出会いに、心から感謝をしております!!


 




 

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