三人目の精霊
「どうぞ、こちらです」
入り口で招待状である
「”
そう
扉に近づくと、木と紙で出来ている
「”銃”と同じだよ。この世界の文化・科学はタイチ様の世界と同じくらいなんだ。”
「
交通網とは、人、物資を移動させ、集めるのに非常に重要だ。
かつて、海に面していないので”塩”の調達に苦労した領主が居たように、生活や文化レベルに大きく影響してくる。
こういった
ーーーーーー
「マジ、ウケる。本当に
「ツァンが勝手に付いて来たんだから、タイチちゃんを悪く言わないで欲しいお!」
部屋で待っていた、どう見ても俺の世界のキャバ嬢風の格好の長い金髪の妓女・リーに当然の叱責を受けるが、驚くのはキャバ嬢風の格好ではなかった。
「
遊郭に女性を大勢、引き連れている光景を避けるためにガンちゃんとリウに【実体化】をさせていなかった。
つまり、見えるということは、かなりの実力者である証なのだ。
「警戒しなくても大丈夫ぽよ♪ タイチぃみたいに武闘派じゃなくて~。癒しと温もり。回復と守護の
「……そんな、才色兼備な美女が。一介の傭兵5級を≪指名依頼≫で呼び出したのは、どういうことでしょうかね?」
それなりの権力と金、実力もあるリーが、わざわざ俺を指名するのには深い訳が有るのだろう。
『それは、ボクからも説明しますよ!!』
八メートル程の高い天井から聞こえてくる自信に溢れる声。
天井を透過しながら降りてくる、
「うおっ! まぶしっ!!」
「あ、貴女は!!?」
眩しそうにするガンちゃんと、見知った顔なのに驚くリウ。
地面に着地し、輝きが収まり、そのミドリガメの亜人のような風貌が見えてきた小柄な少女。
堂々と、胸に手を当てて、自信満々に自己を
「そう! ボクです!! 気高く、尊く、慈悲深い玄武様の精霊! とっても偉い”
ーーーーーー
「今、アタシ、チョ~困ってるぽよ。なんとかしたいな~って、
「さっさとボクの意見を聞いて”媒介”を使って、”願い”を叶えれば良いのに。何故かリーさんが渋るので。ボクが正しいのか、リーさんが正しいのか第三者の意見を聞いてみようと思いまして。玄武様からタイチさんのことを聞いていたので、お呼びしたのですよ」
”媒介”、信者からの”願い”を叶えるために神から送られる【
目的の場所に一瞬で移動したり、砂漠に落とした針を何処に居ても発見できたりと、人知を超えた結果をもたらす【神技】。
「傭兵の仕事をしてて変だな~って、思ったことは無い? タイチ様。≪特級
「そういうのは玄武様の【神技】で”
「フフーン! ボクは偉いうえに賢いので。多少、玄武様の管轄外の”願い”だろうと、叶えるのに全力を尽くした結果、ですね。つい先日に、管轄の”願い”を失敗しかけたリウの嫉妬にしか聞こえませんね!」
水の神の精霊と亀の精霊なのに仲が悪いのか、リウとシンが言い争いが始まっているが、俺は素直にシンの方法が効率的で確実なのだと感心する。
世知辛いが、この世の中で”金”で解決できない”
「まだ玄武の媒介を使っていないということは、”金”で解決できない問題か。なんだ? リーさん、その”願い”とやらは?」
「
「___
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