『邂逅』
※注意※
・こちらは4人で出来る声劇台本です。
・性別等は不問ですので、お好きにどうぞ。
・台本使用時、タイトルと配役と作者名【
・所要時間約10分。
《登場人物》
イダン
怒りっぽく手が早い魔法使い。
主に攻撃魔法が得意。
ナーシャ
泣き言だけは
大剣使い。
ランヒィ
熱血系微天然僧侶。
回復や補助魔法が得意。
メツ
マゾンビ。
不死身だけど痛いものは痛い。
配役
イダン:
ナーシャ:
ランヒィ:
メツ(マナ/ミヤ/ムア):
↓以下本編↓
───────────────
《巨大な鉄扉の前、魔獣の卵はこの中かもね?》
ランヒィ
「この中、ッスかね?」
イダン
「おう、そのはずだぞ。ようやくだな……」
ナーシャ
「ここまで来るのに色々ありましたね。さて、
ランヒィ
「あ、手伝うッスよ。おりゃあ!!!」
イダン
「頑張れ
ナーシャ
「んーぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」
ランヒィ
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
イダン
「ほぉれほれ、もう少しだ。頑張れ頑張れぇー」
ナーシャ
「ぎぎぎ……」
ランヒィ
「うぉぉぉぉ……」
イダン
「どうした、お前らそんなもんか?」
ナーシャ
「ぐぅ、ぎぎぎ……」
ランヒィ
「う、うーん……無理ッスね」(一気に力を抜く。)
ナーシャ
「んきゃっ!」(何故か盛大にすっ転ぶ。)
イダン
「軟弱者共め」
ランヒィ
「相変わらずの毒舌ッスねー」
メツ
「ほんま、無駄なことしとんなー」
イダン
「ほんとにな」
ナーシャ
「いたた……いきなり力抜かないでくださいよ、僧侶ー……って、あ、あ……」
メツ
「もうこのパターンはやったやんけ。ワザとやろ、自分」
イダン
「まぁな。そりゃあこんだけ近くで腐臭がしてんだからな」
ナーシャ
「ゾンビですぅ!」
メツ
「せやで、待っとったんや、自分らのこと」
ランヒィ
「名前を聞いても良いッスか?」
メツ
「メツ」
イダン
「んで? アンタはどんな属性のゾンビなんだ?」
メツ
「別に? 殴られるんも蹴られるんも、絞められるんも切られるんもなんでもござれや」
ランヒィ
「ハイブリッドってやつッスね?!」
ナーシャ
「……ゾ、ゾンビです!」
メツ
「うん、それはさっきも聞いたで」
ナーシャ
「えーっと……その……ゾンビ!!!」
メツ
「せやからそうやって」
ナーシャ
「マゾンビ、げふん!!!」(無言でイダンに殴られる。)
ランヒィ
「愛のムチ!」
イダン
「メツとやら。この扉
メツ
「ああ、それな? アイツらが押さえとんねん」
ランヒィ
「あ、だからさっきうめき声が聞こえたンスね!」
メツ
「せやな。まだ自分らと遊びたいらしい」
イダン
「十分遊んだろうが。まだ満足してねぇの?」
メツ
「そんな人間が来るとこやないから、珍しいんやろ。まだまだ
ランヒィ
「がき、ッスか……」
メツ
「俺はここに元々おるゾンビや。色々と教えてやってるうちにあーなってしもた」
ナーシャ
「……だったら、ゾンビさんが説得すれば
メツ
「説得、なー。何度もしたんやけど全く聞かんのや」
ランヒィ
「だったら思う存分遊んだら……」
メツ
「んなことしとったら自分らが
ナーシャ
「うーん。ナーシャ、マイッチングぅ~」
イダン
「……とりあえずよぉ、アンタらの事情はどうでもいい。ここを
メツ
「しゃーないな。ほな、ぶん殴ってくれ」
イダン
「おい、坊主」
ナーシャ
「はい?」
イダン
「殴ってくれってよ」
ナーシャ
「え?! あの、自分がやっていいんですか? ここはイダン先輩なんじゃ?」
メツ
「いや、そこは勇者がげふっ!」(ランヒィに右ストレートを喰らう。)
イダン
「あ?」
ランヒィ
「やらないんならオレがやるッス。なんならボッコボコのフルがいいッスか?」(治癒の拳で殴り続ける。)
メツ
「いや、んぐふっ……自分の拳、ぐはっ……召されてまうっ!!!」(殴られながら溶け始めていく。)
イダン
「一石二鳥だな」
メツ
「そんっ、ぶへっ……ひっどい!!」(酷い、を良い感じのセルフエコーでお願いします。)
ナーシャ
「あ、魂が……」
イダン
「召されたな。さーて、
ランヒィ
「
ナーシャ
「あー、うん。いいですよ。自分は殴るよりも切るって感じでこう、いい雰囲気でこう……ね?」
イダン
「どーでもいい。身体強化してやっからさっさとやれ」
ナーシャ
「はーい」(ランヒィとほぼ同時に。)
ランヒィ
「はいッス!」(ナーシャとほぼ同時に。)
《間》
マナ
「……よくも、ワタシの兄弟姉妹を……」
ミヤ
「……よくも、ワタクシの師匠&弟子を……」
ムア
「……よくも、アタシの夫、いや妻、いや祖父母を……」
マナ
「許さない……」
ミヤ
「彼らには存分に遊んでいただかなければ……」
ムア
「ならないようですねぇ……」
終わり
声劇短編置き場 夏艸 春賀 @jps_cy729
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