『出会い、襲来、そして遭遇』
※注意※
・こちらは4〜6人で出来る声劇台本です。
・性別等は全て不問です。お好きにどうぞ。
・台本使用時、タイトルと配役と作者名【
・所要時間約15分。
《登場人物》
イダン
怒りっぽく、直ぐに手や足が出る魔法使い。
主に攻撃魔法が得意。
ツッコミ担当。(台詞多い)
ナーシャ
弱虫で泣き虫うるさい剣士。
大剣使い。
ボケです。(台詞多い)
ランヒィ
熱血なのか天然なのか分からない僧侶。
回復や補助魔法が得意。
ボケですね。(台詞少なめ)
マナ
ポジティブで蹴られたがりなマゾンビ。
不死身。
ミヤ
静かに滾る、投げられたがりなマゾンビ。
不死身。
ムア
色んな意味で刺されたいマゾンビ。
不死身。(台詞少なめ)
《配役・6人》
イダン:
ナーシャ:
ランヒィ:
マナ:
ミヤ:
ムア:
※マナ、ミヤ、ムアは兼役可能ですが、後半になると少し面倒かと思われます。
※ランヒィとマナ、ミヤとムアが兼役であれば割と初めから出番があるのでオススメかもしれません。
《配役・4人》
イダン:
ナーシャ:
ランヒィ/マナ:
ミヤ/ムア:
《配役・5人》
イダン:
ナーシャ:
ランヒィ:
マナ:
ミヤ/ムア:
※ミヤ単体でムアとランヒィが兼役でも良いです。
↓以下本編↓
────────────────────
《出入口付近、多分5mも入ってない所》
ナーシャ
「うぅ、ぐすん。なんで……なんでこんな事になってんだよー……」
イダン
「仕方ねぇだろ、次のダンジョン行くにはこの洞窟の奥にある魔獣の卵を取りに行かねぇとなんだから」
ナーシャ
「それにしたってだよ? こんな場所じゃなくたっていいじゃん……せめて
イダン
「うっせぇな! 文句ばっか言ってねぇでさっさと歩けよ、先に進めよ!」
ナーシャ
「だぁーってさー、こんなに暗いとは思ってなかったんだよー……洞窟中に声が響いてて、余計に怖いよー」
イダン
「いいから歩けって。な?! 少しづつでも怒らねぇから!」
ナーシャ
「いやもう盛大に怒ってるじゃん……」
イダン
「怒ってねぇっつの。これがデフォルトだわ!」
ナーシャ
「うわーん。うるさいよー……耳がキーンてなる、キーンって」
イダン
「きったぞー! 来たぞ!!! ふーふふんふんふーーーーん!!!! ってか?!?!?!」
ナーシャ
「騒音反対ーーー!!!」
イダン
「文句言える口があんだから体も足も動かせよ!!!」
ナーシャ
「やだ! それとこれとは別だし!! もう一歩も歩けません!!!」
イダン
「まだ、入って10メートルいや、5メートルも歩いてねぇからな? まだまだ先があんだぞ、おい!」
ナーシャ
「うわー。キーンって、キーンって! キンキン声が響いて歩けませんー」
イダン
「怒鳴らせてんのお前だからな!?」
マナ
「……ぉ、ぉぉ……」
ナーシャ
「ひえ!? なに??」
イダン
「なに? じゃねぇんだっての。休んでる暇あったら歩けよ!!」(尻を蹴る。)
ナーシャ
「
マナ
「……ぉ、おお……」
イダン
「歩かねぇお前が悪い!!!」
ナーシャ
「いや、だから、蹴らなくても進むってば! 分かったって、行くってば!」
マナ
「う。ぉおおおお!! 素晴らしい蹴り!!!」
ナーシャ
「んぎゃーーーーーー!?!?」
イダン
「うっさ! え、なになに?!」
マナ
「貴方の蹴り、とっても素晴らしい!!! 是非ともその蹴りを、思いっきりこのワタクシに!!!」
ナーシャ
「うっぎゃーーー! 出たーーー!!!」
イダン
「どあー! 引っ付くな!!」
マナ
「あっあっ……洞窟に響くお二人の悲鳴……素晴らしい!!! ちょ、ちょっと、見るからに魔法使いの服装の貴方。貴方の蹴りで……ワタクシめを……!!」
イダン
「ばっ……寄るな!! 来んな!!」
ナーシャ
「うわーーー!!! あーーー!!」
イダン
「うるっせぇ!!!!」(思いっきり勇者を蹴り飛ばす。)
ナーシャ
「うぐっ……ぎゃふん」(クリティカルヒットな為暫し昏倒。)
イダン
「あ、すまん。やり過ぎた?」
マナ
「はぁん!!! 蹴り上げる足の角度、速度、強さ、どれをとってもワタクシ
イダン
「うっぜぇ!!!」(にじり寄ってくるゾンビにアッパー。)(台詞の途中で殴って下さい。)
マナ
「あっはぁんんん!!!」(歓喜)
イダン
「キモイわ!!!」(顔面に右ストレート。)
マナ
「拳もいい!!!!」(狂喜)
イダン
「消し飛べやぁぁああああ!!!!!!!」(鳩尾へキック。)
マナ
「待ってましたぁはぁあぁあぁあんんん!!!!!」(恍惚、洞窟奥へ吹っ飛ぶ。)
イダン
「(息切れしながら。)……はー、いや、魔法使いなのになんで物理でゾンビ攻撃してんだよ。なんなんだよ、全く……つーか、もう起きろよ……疲れたよ、ほんっと」
ナーシャ
「(感心したように拍手。) いやー、お見事でしたー……さすがイダン先輩」
イダン
「先輩言うな、クソガキ。……ったく……さーて、休憩は出来ただろ、行くぞ?」
ナーシャ
「……へーい……ううー、怖いよー。暗いよー」
イダン
「ふりだしに戻すなっての……黙って歩けよ」
ナーシャ
「だぁってぇ……」
マナ
「いやー!! 最高ですよ、魔法使いさん!!!」(ガバッと抱き着く。)
イダン
「うっ!!!」
ナーシャ
「ひぃ!!!」
マナ
「もっと、もっと……殴ってくだs」
イダン
「抱き着いてくんじゃねぇぇえええええ!!!!!」(鳩尾へ肘鉄後、回し蹴り。)
マナ
「ぐっ……ぅふ……!!」(気絶)
イダン
「……ふぅ〜……」
ナーシャ
「(無言で拍手)」(拍手しながら賞賛の言葉を贈ってください。)
イダン
「よし。卵取りに行くぞ!」
ナーシャ
「はーい……」
【間】
マナ
「んっふ。……ぐぇっへっへっへ……まだまだ……先はあるんですよ……ぐふ、んぐふふふふふ……」
【3拍くらいの間】
《少し進んだ先、出入口からは約10m付近》
ナーシャ
「だいぶ進んだよね、ねぇ?」
イダン
「いいや? 全然進んでねぇよ?」
ナーシャ
「なんでー! もう
イダン
「うっせーなー! ほんとによぉ!!……『勇者に光を!』 これで良いか? あ?」
ナーシャ
「あ、明るい……」
イダン
「(小声で。) どうせなら目ん
ミヤ
「ぅぅ、眩しいです……もう少しだけ
イダン
「そもそも明かり必要ねぇんだけどな」
ミヤ
「こんなに明るいと溶けてしまうじゃないですかぁ……」
イダン
「炎じゃねぇから平気だろ」
ナーシャ
「やったね、これでもう暗くないですね! イダン先輩、んっぎゃーーーーー!!!」
イダン
「あ? は?」
ナーシャ
「イダン先輩がゾンビにぃ!!」
イダン
「んなわけあるかっつーの!」(ナーシャの背中を足蹴にする。)
ナーシャ
「キャイン! えっえっ、なんで蹴る必要が!?」
イダン
「うっせーんだよ、いちいち!!」
ナーシャ
「だって、ゾンビなんだもん!!!」
イダン
「ゾンビじゃねーわ!!!」
ナーシャ
「だってだーってだーってだってぇ!!!」
イダン
「人を指差すな!!!!!」(出されてる腕を取り、背負い投げ。)
ナーシャ
「うぐぅ……!!」(とりあえず昏倒。)
ミヤ
「(小さく拍手)……はぁ……凄い……素晴らしい……」
イダン
「……あ? 拍手の音……って! ゾンビ!!」
ミヤ
「今気づいたんですかぁ、少し前から隣にいましたよ、ワタシ」
イダン
「なんっ?! いつの間に!!」
ミヤ
「そんな構えないでくださいよぉ。ワタシ、そんなに害は無いので。ただ腐ってるだけなので」
イダン
「腐臭だけで結構な害だぞ?」
ミヤ
「そうですかねぇ? ワタシ、あの……痺れましてぇ」
イダン
「痺れ? なに、痺れ薬でも持ってんのか?」
ミヤ
「いえ、あの……貴方の……蹴りに」
イダン
「……ッハーーーー……」
ミヤ
「あっそんな、盛大にため息つかないで下さい……無い心臓がキュッとしますぅ」
イダン
「……んで? アンタはどうされたいわけ」
ミヤ
「あっ、ワタシ……は。あっあっ……あはん」
イダン
「喘いでねぇで答えろや……」
ナーシャ
「……ハッ!!」
マナ
「おんやぁ? やぁっと起きました?」
ナーシャ
「んっぎゃあーーー!!!」
マナ
「きゃーーーーーー」(棒読み気味に。)
イダン
「ふんぬ!!!」(ナーシャの頭上に拳骨。)
ナーシャ
「はぐぅっ…!!」(おやすみなさい。)
マナ
「あ、はぁん!!」
イダン
「いたのかコノヤロウ!!!」(かかと落とし。)
マナ
「ありがとうございまぁっす!!!」(体半分地面に埋まりながら。)
イダン
「んーで、アンタは、どうされたいわけ?」
ミヤ
「あひぃ!……あ、いえ。ワタシは、その……」
イダン
「そうか。私は、あまり……気が長い方じゃ無いんで、ねっ!!!!」(胸倉引っ付かみとりあえずぶん投げ。)
ミヤ
「ぅあっはぁん……!!」(恍惚、気絶)
イダン
「……ふう…」
ナーシャ
「いやー、ほんと、お見事ですー!」(拍手しながら。)
イダン
「テメェも少しは戦えや!!!!」(右ストレート)
ナーシャ
「いやーー!! 暴力反対ぃぃいいい!!」
【間】
マナ
「……んっ、ふふふふふ……」
ミヤ
「うっふふ。くひひひひひ……」
マナ
「良いかかと落としでしたよ、本当に……」
ミヤ
「良い投げっぷりでした……えぇ」
マナ
「まだまだ、先は長いですからねぇ……」
ミヤ
「楽しみ過ぎて、
マナ
「ふふ、ふふふ、ふへへへへへへへへ……」
ミヤ
「アハ。んっひひ、ひひひひひひひひひひ………」
【3拍くらいの間】
《実は大分進んだ。奥まで後5m付近》
ムア
「あ、やっと来ましたねぇ」
ナーシャ
「ひぃ!! ヤバいじゃん、待ち伏せされてんじゃん!!」
イダン
「あ? 1体だけだろ? ズバーッといけズバーッと。仮にも勇者様だろ?」
ナーシャ
「そそそそそそそそそんな事言われても!!!」
マナ
「大丈夫ですよ! ワタクシもいますからっ、ゲフン!!」(無言でイダンに殴られ昏倒。)
ミヤ
「はーい! ワタシもいまs、ガフン!!!」(やはりイダンに蹴られ昏倒。)
ナーシャ
「いや、せめてセリフは最後まで言わせてあげようよぅ〜」
イダン
「うっせ! 呼んでねーんだよ!! メタるな!!!」
ムア
「それにしてもぉ、殴る蹴るの暴行ですよぉ? 訴えられたらアナタ、法律で裁かれちゃいますよぉ?」
イダン
「アンタらに法律ねーだろ! そもそも死んでんじゃん!」
ナーシャ
「ゾンビですしね」
ランヒィ
「なにぃ!? ゾンビだと!?!?」
ナーシャ
「きゃーーーーー!! え、誰!?」
イダン
「んあ? おお、やっと来たんか、僧侶」
ムア
「むむむ!?」
ランヒィ
「イダン先輩!!! ようやく追いつけたぜぇ!!! 会いたかったッス!!!」(イダンヘ突進。)
イダン
「先輩言うなっつの!」(突進をヒラリと躱す。)
ナーシャ
「んぎゃあ!!!」(突進をモロに受け昏倒。)
ムア
「イヤァァァアアアアア!!!!!」
イダン
「うっさ、うっさ!! え、なに?!」
ムア
「そんな、そんなっ、そんなぁ!! せっかく……せっかく、いい感じの鋭い獲物を突き付けられていたのにぃ!!」
ランヒィ
「ハッ!! 鋭い獲物!?!? どこッスか? どこに
ムア
「いやぁぁあああーーーーーー!!!!!」
ランヒィ
「どこッスかーーーーー!!!!???」
イダン
「やっかましいわぁ!!!!!」(僧侶とゾンビに鉄拳制裁。)
ムア
「……あっ。これもイイ……」
ランヒィ
「先輩の、愛のムチ……!!!」
イダン
「きっしょいわ!……ったく。そんで? 3番目のゾンビ。アンタ、ただ待ってたわけじゃねーんだろ?」
ムア
「はぁ〜……(恍惚としてから我に返る。) あっ! そう、そうでしたぁ、アタクシ、勇者様方を待っていたのですぅ」
イダン
「おう、だからなんで待ってたんだよ」
ナーシャ
「ハッ!!……あ、あ〜ぁ……やっと奥地まで行けたかと思ったのに。夢か……」
ランヒィ
「はよッス! ナーシャ先輩!!」
ナーシャ
「ひぇえっ! え、あ、アレ? 今、自分……先輩って言われたんですかね? え、聞き間違い?」
ランヒィ
「ナーシャ先輩!」(お好きにセルフエコーお願いします。)
ナーシャ
「んん! なんだろう、この気持ち。こ、これが……世に言う!」
イダン
「いや違ぇから」
ナーシャ
「夢をありがとうございます!!」
ムア
「勇者様ぁ!!!」
ナーシャ
「ぎゃあ! なんでこんなとこにゾンビがあ!!!」
イダン
「洞窟に入ってからずっといるっつの」
ムア
「勇者様、勇者様ぁ! どうか、どーーーーーうか! アタクシめに、その、お腰に付けた
イダン
「腰じゃなくて背負ってんだがな」
ナーシャ
「え、やだ、やだ! この剣はあげないもん!」
イダン
「違ぇだろ、もっとこう……」
ランヒィ
「この
ムア
「おっこしーにつっけたー、おっおーけーんをー!!!」
ナーシャ
「あーげまっせん〜! あっげまっせん〜〜〜!!!」
イダン
「話進まねーから普通に話せや、疲れる。いや、あーまあ、もう疲れてんだ、疲れ切ってんだわ。それじゃあ勇者、後は任せた」
ナーシャ
「えっ? え、ツッコミは? バッコーーーン! って殴り飛ばさないの? え、なんで?」
ムア
「アタクシはぁ!! 勇者様に夢中だからですぅ!!」
ナーシャ
「え、えっ!
ムア
「フラれましたぁ!!! ぴえ〜〜んぴえんぴえん!!!!」
ランヒィ
「あなた方、お名前は?」
マナ
「ワタクシはマナです」
ミヤ
「ワタシはミヤと申します」
ランヒィ
「おお、マナさんにミヤさんッスね? 新人の僧侶ランヒィッス、主にヒーラーやってるッス!」
イダン
「……っふーーーー……」(盛大なため息)
ナーシャ
「初めからゾンビと人間は! 結ばれる運命には無かったんですよ!!!」
ムア
「いや! ほら、そこは……そこを、なんとか!!」
ランヒィ
「まー、確かにイダン先輩強いッスよね、憧れちまいますよ!」
イダン
「うん。私だけで進もう。そうしよう」(盛大にため息の後、洞窟の奥へ歩き始める。)
ナーシャ
「あっ、イダン先輩! ちょ、待ってよー!」
ランヒィ
「先輩方ー! 置いてかないでくださいよー!!」
【間】
ムア
「クックック…………アタクシに恐れを
ミヤ
「ワタシもまだまだ遊び足りないのでお供しますよぉ〜」
マナ
「あ、ワタクシも行きますー」
ムア
「クックック……皆でかかれば怖くないのです。クッふふふふへへ」
終わり
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