第22話 魔法の稽古(その1)
2週目からは 刀の型稽古が 魔法剣の練習になりました。
炎や氷をまとわせてふりぬくのは楽しいです。
1か月ほど練習して 己のこぶしや足を敵に打ち込む時に 雷撃を載せることができるようになった時は ほんとにうれしかった。
召喚される前は ボクシング系の経験がなかったので ぶれずにこぶしやキックを決めることができるようになるまで1か月かかりました。
なんとなく 東洋の武術は技を重視 西洋の武術はスピード重視のような気がするのは 私の錯覚かしら??
一方弓矢の稽古も フィールドアスレチックや馬に乗っての連射が主となりました。
これは楽しいですね。
でも 走って行って馬に飛び乗るとか、駆けてくる馬に飛び乗るとかは むつかしい。1か月たっても 時々 ずり落ちそうになったり 馬の首に自分の頭をぶつけて馬に嫌がられています。
飛び乗りに2回続けて失敗してからは、馬はおとなしーく立っているふりをして 私が載ろうとした瞬間にダッシュで逃げ出すというフェイントをかましてくるようになりました。あれをやられると 馬の尻で弾き飛ばされるのはまだしも 私が地面に激突するなど 散々です。
ほかの人の動きをスローモーションとかコマ落としで見せてくれる魔法があればいいのに。
つい最近 自分の目に「見切り」の魔法をかけて 素早い動きを頭に焼き付けてから 頭の中で スロー再生したりコマ落とし再生して 動きを分析できるようになりました。
おかげで やっと ウィリアム達がどうやって馬に飛び乗っているかがわかりましたが・・それまでは 全然わからなくて 苦労した。
「見て覚えろ」の一点張りでは 見てわかんないものは いつまでたってもわかんないよ。
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