第21話 文字数

一話分を何文字にするか?


気にしているようで気にしていない。

気にしていないようで気にしている。


いや、気にはなっているのだ、気には!!

でも全然思った通りの文字数にはならないのだ。


ボクの理想の文字数。あくまでもボクの理想だ。

だいたい2000文字前後かなと。


読む時はもちろん携帯。

2000文字くらいだと、スラスラ~っと読めるのだ。

途中で疲れて一息つくことがない。

一気に最後まで読めてしまうのだ。


ボクも最初は2000文字を目指して書いていたのだ…最初は。

でも、無理だった。


Wordでお話を書いていると、パソコン画面左下の文字数がどんどん増えていく。

「おろろろろろろ——3000文字超えちゃった~!!」

「あ~やべぇ、もうすぐ4000行っちゃう!!」

ボクはこの4000文字は超えないように一応気をつけていたのだが、最近はもうそれも諦めた。

そしてなんとか5000文字前後で落ち着く。

だが、5000文字ってまぁまぁ長い。


ボクが有名作家で、みんなが求める作品だったらそれでいいと思う。

読みたい作品なのだ。ボリュームがあってもウェルカムだ。


しかし、現実のボクは違う。

どちらかというと、読んで頂くスタンスだ。

それなのに5000文字もあって…せっかく覗いて頂いた方にも

「こいつ……だらだら、だらだら書きやがって…」

みたいな感じになっているんじゃないかと。

いや、きっとそうに違いない。


だから前に無理矢理区切って、1000文字ちょっとで載せていたこともあった。

しかし、後から読み返すとものすごい中途半端だった。

「で、この一話は一体何が伝えたかったの?」

書いている本人がそんな印象を持ってしまった。


それから、文字数はもう二の次にした。

「とりあえず区切りのいいところまで書き切ろう!!」

「まずはちゃんと書き切ろう!!」

そういうスタンスに変えた。


ボクにはすべきことがたくさんある。

・ストーリーを面白く

・巧みな表現

・途中で躓かない読みやすい文章

大まかにするとこの3つだが、このハードルはめちゃくちゃ高い。


しかし、今のボクはタイトルにある通り、思うように書けなくて辛いと嘆くレベル。

書き手にとって最も重要な「書き切る」ことが困難な状況なのだ。

それを考えたら…

「文字数なんてなんぼのもんじゃい!!」

という結論に至った。


書いたからには読んでもらいたい。

それは書き手としての本望。

でもそれよりもボクはしなければならないことがある。

「まずは書かなきゃ!!」

それが今のボクが最もすべきことなのだ。


頭の中で妄想するのは楽しい。それは事実。

その楽しいという思いを大切にして、これからも書いていきたい。

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