第20話 過去形か?現在形か?それともなんとなくか?
その時、主人公のお腹が鳴る。
「あ~、そう言えば今日何も口にしていないんだった」
主人公はお腹をさすりながら次の町へ向かった。
書いていて時々止まる。いや、極まれに止まる
「あれ?これは過去形にした方がいいのかな?」
「それとも現在形がいいのかな?」
「ん?どっちだ?」
って。
その時、主人公のお腹が鳴った。
その時、主人公のお腹が鳴る。
大抵は迷うことなく使い分けているのに、
たまに迷うときがある。
読み返しても迷う。
「う~ん、どっちでもいいな」
そういうときは、なんとなく…なんとなく決めている。
多分、どっちか迷う時はそれほど大差ない時なんだろうなと思っている。
だから、なんとなくでいいんじゃないかなって。
とは言ったものの、今のボクはなんとなく決めていることがちょっと多い。
この間の句読点の話もそうだし、言い回しもそうだし。
どれが最適か分からずになんとなく選んでいる。
でも、この「なんとなく」が積み重なるとどうなるのだろう?と考えてしまうこともある。
ボーリングって、最初からガターの場所で投げる人はいない。
ストライクになる時もガターになる時も、ボーリングの球が指から放たれる場所はほぼ同じ位置のはずだ。
しかし、ほんの少しの角度がずれているだけで、進む方向がだんだんと変わってくる。
一方はピンに向かって一直線。しかし、もう一方はガターに向かって一直線。
ストライクとガターの差なんてのは、ほんの少しの差。
読みやすい文章も、読みにくい文章も、そんな少しの差なのかもしれない。
今ボクが選んでいる「なんとなく」が、もしかしたら読みにくい文章に向かって一直線になっているのかもしれない。
だとすると、この「なんとなく」を選択する回数は少なくしたい。
でもちょっと思うのは、今のボクはまだ無知だからこれくらいで済んでいるのかも。
経験を積んで、もっと細部が見えるようになって、
「あ~どうするかな~?」
と思う部分がもっと増えていくかもしれない。
そうすると「なんとなく」連発の文章になる。
先が思いやられる。
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