第18話 面白い作品は面白い

 お話には盛り上がる部分とそうでない部分がある。

 盛り上がる部分は、当たり前だがお話が盛り上がる。


 宿敵との対決!!

 高ぶる感情!!

 読み手からすれば読みごたえがあるし、書き手としても書きやすいし、ノッてくる。


 しかし、そうでない部分。

 歌で言えば、サビじゃない部分。

 これも必ずと言っていいほど存在する。


 ボクが不思議に思うのは、世に出ている面白いと評価された人気作品は、お話が盛り上がっていない部分でもちゃんと面白いのだ!!

 まるで金太郎飴のように。

 どこを切っても金太郎。

 どこを読んでも面白い。

 ものの見事に、おのの妹子に。


 その反面、自分の作品はどうだ?

 自分で書いてて途中で止まる。

「これさっきからずっと単調だよな~」

 って思うことがざらにある。


 本当は面白くしたいのだが、そうする技量もない。

 端折りたいのだけれど、その技量もない。

 じゃあいっそのこと省くか?となるが、そうもいかない。

「ここちゃんと書いておかないと……」

 そんな葛藤を抱きながら書いている。


 とりあえず今のボクにできることは丁寧に書くことかな?と。

 読み手を少しでも引き込ませることができるようにキャラの心理状態をしっかり書きたい。

 早く展開を進めなきゃと焦る気持ちもあるけれど、大事な部分が抜けては本末転倒だ。


 ただ、丁寧に丁寧にと思っていると、無駄な部分をいっぱい書いていることがあってそれに反省することも多い。

 にっちもさっちもいかない。

 三歩進んで三歩下がっているような、そんな気分だ。


 まぁ何もしないよりは書いた方がいい。

 それだけは分かっているので筆を進めようと思う。


 そしてもっとボクが熟考し、面白いストーリーを創りたいと思う。

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