第17話 書き方

 自分の思いを表現するためにボクらは言葉を使う。

 その言葉は話すより文章の方が表現が難しいとボクは感じる。


 経験上、話す方はなんとなく話していればだいたい意味が伝わるが、文章の方だと、なんとなくでは意味が伝わらないことが多い。


 なぜなら、話す方は相手の声のトーンや表情、身振り手振りなど、その他から情報を得ることができるから。

 でも文章にはそれがない。文章からしか読み取ることができないのだ。


 ボクが書くお話はもちろんフィクションだ。

 実在しない。

 ボクの想像の中のお話だ。

 だから尚更、説明はしっかりしないといけない。

 それに加えて興味を引くお話でなければいけない。

 「理解できる文章」且つ「楽しめる文章」であること。

 こう書いていると、ものすごく難しいことに取り組んでいるのだなと実感する。


 書き手としては、違和感なく読んでもらい、少しでも臨場感を感じてもらいたい。

 最近は「書き方 (表現の仕方?)」にちょっとだけ意識をするようになった。

 

 例えば、「うわーーー」にするか「うわあああ」にするか。

 まぁ皆さんからしてみれば、これはどっちでも意味が伝わるし、ぶっちゃけどうでもいいと思うのだが、なんか気にしてしまう自分がいる。

 こういうので止まってしまうのだ(笑)

「ーーー」や「あああ」を一体何文字続けるのか?

 その後に「!」をつけてみたり。

 後で冷静になって後で読み返すと、

「こんなに伸ばして、俺バカじゃねぇ?(笑)」

 なんて思ったりする。


 そもそもの話、

「主人公は驚きの声を上げた」

 で済む話なのだが、ボクはこれを「うわあああ」で表現しようとする。

 これは多分、ボクのベースがマンガになっているのだと思う。


 小さい頃からボクが読んできたのはマンガだ。文字の世界に入ったのは大人になってからだ。

 マンガには

「主人公は驚きの声を上げた」

 というようなナレーションはまず存在しない。

「うわあああ」だ。

 それが染みついちゃっているのだと思う。

 これから考え方を修正していかなきゃいけない部分が出てくると思う。

 


 他にもネットサーフィンしていたら、間を置くためやスピード感を出すために、三点リーダ「…」やダッシュ記号「—」があることを知った。

 今まで適当に使っていたので、急に恥ずかしくなった。


 いろいろと悩む点はあるのだけれど、結論的に言えば、読み手を引き込ませることができればOKだと思う。

 1+2+3+……+100=5050

 答えの5050にたどり着ければ、どんな計算の仕方でもいいことと同じだ。

 1から順に足すのも良し。

 101を50個作るやり方も良し。

 読み手を引き込ませる書き方は人それぞれで自由だと思う。


 面白くて、理解できて、書き方にも気をつける。

 日々、ハードルが上がっていく。

 でもそれをみんなやってのけているのだからボクも頑張りたい。

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