第15話 宇宙
晴れた日の夜空はたくさんの星を見ることができる。
そんな星を見ていると時々思う。
自分の目の前に広がっている光景は宇宙なんだと。
頭のいい学者さんたちが言うには、目に映る一つひとつの星はとてつもなく遠い場所にあるらしい。
日本の裏側にあるブラジルよりも、もっとずぅ~っと遠い場所にあるらしい。
どうやら宇宙というものは果てしなく広いようだ。
しかも、今現在も宇宙は膨張し続けているようで、とどまることを知らないらしい。
ボクらの「思考」もそんな宇宙と同じような気がする。
思考は際限なく広がり続ける。
時々、「閃き」というビッグバンを起こして、新たな宇宙が誕生する。
その一方、別の場所では、一からお話を考え直すために宇宙の終わりを迎えていたりする。
こう考えると、本当に宇宙そのものだ。
そんなボクらの「思考」という宇宙を旅する者たちがいる。
それは、僕らの思考から生み出されたお話の登場人物。
彼らは言うならば、宇宙冒険家だ。
宇宙船に乗って、彼らは広い広い宇宙の旅に出かける。
行く先々で、エピソードという名の星に寄って、その星を冒険する。
笑いあり、涙あり、いろんなことを経験する。
そのエピソードが終わると、また次の星(エピソード)へ向かうのだ。
そんな彼ら自身も様々な星を冒険することで成長する。
なぜなら、彼らの辿った行路は軌跡となってちゃんと繋がっているからだ。
だからこそ、ボクらは気をつけなければならない。
彼らをいきなりワープさせないように。
チグハグという変な行路にならないように。
そのためにボクらは思考を続ける。宇宙を膨張させ続ける。
考える。遊ぶ。人と触れ合う。そして作品という別の宇宙にも触れてみる。
お話の登場人物と同じように、僕らもいろんな経験を通じて成長していくのだ。
考える葦。それが僕ら人間である。
この記事書いていたらなんとなく分かった気がする。
第一話の「書きたいことが書けない」が。
ボクの思考はもちろん不安定な存在だし、ましてや、お話の登場人物がいる場所はできたてほやほやの場所。
そんな中で彼らは手探りで冒険をしているのだ。
書きたいことが書けなくて当然なのかもしれない。
今のボクとしては、せめて彼らが遭難しないように奮闘したい。
ちなみに、いくつも連載してる人の内容が被らないのも、宇宙が広いからなんだろうなぁと思った。
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