第13話 句読点

「あんちゃん、いつもの見せてくれ!!」

「おう、見たいのか俺の句読点!!」

「クトウテン!!クトウテン!!テテン、テンテン、テテンテン!!」


 さぁ、本題に入ろう。

 今ボクが悩んでいるのは句読点の位置。「、」の方。

「。」は全く問題ない。文末にうさぎのウンコのようにくっつければいいのだから。


 しかし「、」の方。

 これに関してはいつも神経をすり減らされる。

 文章に慣れていないのが原因なのか、この読点の位置が本当にここでいいのか?と疑心暗魏になってしまう。


 こんなことは小学生に入ってすぐに習ったはずなのに。

 いい歳こいたおっさんが読点の位置に悩んでいる。


「文や意味の途切れる場所に打つ」

 頭では理解しているつもりなのだが、なかなかできていない。


 自分が投稿する文章は、書き終えた後に誤字の確認と一緒に見直すのだが、ここですごく不思議なことが起きる。

 読み返していると、

「あれ?なんでこんなところで読点を入れているんだ?」

 これが毎回必ずある。


 過去の自分はこの場所に読点を入れるべきだと思った。

 しかし、今の自分はここに読点を入れるべきでないと思う。


 今の自分からしてみると、

「過去の自分は誰なんだ?」

 という感覚に陥ってしまうほどだ。


 また何日か空けて、投稿した文章を読むと、

「あれ?また変なところに読点入れてる」

 となってしまう。


 単なる書き手の力不足と言われるとそれまでの話なのだが、レベルアップすればこの悩みから解消されるのだろうか?

 全くその未来が見えてこない。


 後は、接続詞の後。

 代表的なのが「そして」。

「そして」の後には大概、読点をつけている…ボクは。

 でも、時々悩むのだ。

 話の前後や接続するものにもよるが、

「そして、主人公は、」

 ってするよりも、

「そして主人公は、」

 の方がいいよなぁ、というように。


 誰かが、

「そしての後には必ず読点を付けろ~!!」

 と言ってくれればいいのに。

 でも現実にはそんな決まりはなく、己で決めなければならない。

 あまりに悩んでいると、まるでゲシュタルト崩壊を起こしたような、そんな気分にさえなってくる。


 世の中には明確な正解がないものはたくさんある。

 この句読点もその1つじゃないかなとボクは思う。


 ただ、不安になるのは、

「そりゃ確かに明確な正解はないけど、お前の読点の位置は明らかにおかしいよ!!」

 と笑われているんじゃないかと、そんな心配をしてしまう。


 だったら、たくさん本を読め!!ってことなんだけどね。

 ニホンゴッテ、ホントウニムズカシイデス!! 

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