第9話 言葉の表現を学んでいます

 ボクは気になった言葉の表現をすぐにメモするようにしている。

「あ、この言葉好き!!」

 と思った言葉を逃さないためだ。

 日々の会話、テレビドラマ、音楽、ゲーム、マンガなど、とにかくなんでもだ。

 ただ、その言葉はいつも突然ボクの目の前に現れるので、毎回その場近くにある紙にメモをする。

 そのため、時間が経過すると、どこにメモをしたのか忘れてしまうのだ。

 そのうちメモをしたことも忘れ、ボクはその言葉に永遠に再開することができない。


 これではいけないと思い、専用のノートを用意した。

 その名も「言葉ノートだ」

 他の物と見分けがつくようにわざわざA4の大きいノートにした。

 メモするのは正直面倒くさいが、言葉ノートに書き綴られる言葉が増えていくのは結構楽しい。


 そして今、自分でお話を書き始めるようになって思うのは、

「んな言葉思い浮かばねーよ!!」

「ってかストーリー考えるので手一杯で、そんな表現考える余裕ねーよ!!」

 というのが現状だ。

 ホント無理(笑)


 今のボクにはとてもじゃないがノートにメモった表現はできない。悔しい。

 第1話で書いたように、

「すげぇなぁ」

 と感嘆の声を漏らしながら、同時にその言葉にどこか諦めの意味が込められてしまっている。


「いつになったらこんな表現できるようになるのかな?」

「もしかしたら一生できないかもしれない」

 そんなことを思いながらボクはノートにメモしている。


 毎日、毎日打ちのめされる日々だけど…

「何もしないより何かしよう」の精神で頑張って行きたい。

 

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