第2話 逆接からの逆接
文章を書く。
考えてみると、ボクはいつの間にかこのことから遠ざかっていたようだ。
―小学生前―
鼻くそしかほじくってなかった。
あんまり記憶がない。
―小学生—
文章を書く機会がたくさんあった。
国語の授業を始めとするたくさんの授業で感想文を書いた。
また、授業でも自分の思ったこと、感じたことを発表する場面がたくさんあった。
―中学校—
授業で自分の意見を発言することはたくさんあったけど、文章を書く機会はガクンと減った。
書くのは道徳の授業くらい。
―高校―
文章を書くどころか、授業中での自分の意見を発言することも無くなってしまった。
なぜなら答えが用意されていて「白」か「黒」しかなかったからだ。
そこにボクの意見は必要なかった。
後は、授業についていけなかった(笑)
―大学―
人生の夏休み。もう全然ダメ。ウンチ(笑)
でも楽しかった。
―社会人―
感想文を書くことは無くなったが、代わりに議事録を書くことがたま~にあった。
その議事録の中にちょちょっと自分の意見を付け足す程度。
だけど、ここで新しいものに出会った。
それは組織の考え方。
組織の中で生きていくことは組織に準ずるということ。
もちろん自分の意見を発言するんだけど、
同時に組織としての考え方、方向性を教えてもらう場でもある。
まぁそこでいろんな葛藤があるのだけれど、
「視点を変える」ということを学べた気がする。
とまぁ文章を書くピークが小学生だったのだ。
高校に入ってからはほぼ皆無。
だから、今こうやって文章を書くのが本当に久しぶりなのだ。
素晴らしい文章を書きたいけど、書けなくて当たり前なんだと思った。
つまり何が言いたいかというと、
「面白い物語を作る」ことに全力を注ぎたいんだけど、
いつの間にか、
「おかしな文章にさせない」ことに全力を注いでいるのだ。
物語が二の次になってしまっているということ。
よくあるのが、「でも」や「しかし」が続いてしまうこと。
でもボクは~、
でもそれは~であって
でもそれじゃあダメだと。
「でもぅ~、でも~、でもでもでもでも、そんなの…」
ってなことになって、おっぱぴーな文章になってしまっている。
「でも」や「しかし」は逆接だ。
それまでのことを反転させる。
ボクは気が付くとこれを連発している。
「でも」の後に「でも」があるということは、
反転して反転するのだから、数学目線で考えると、元の位置に戻ってくることを意味する。
だけどボクは元の位置に戻っていることなどさらさら思っておらず、
物語がちゃんと進行していると思っている。
後で見返して、
「ダメじゃんこれ~」
ってうなだれる。
これが毎度毎度あるのだ。
こういうことに悩まない日が来るのかな?
そんなことを思いながら今日もボクは文章を書く。
文章を書くのはいと難し。
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