第10話 カクテルの女王『マンハッタン』
さて続きましてのステアで作るカクテルの代表は、『マンハッタン』です。あまり有名ではないので、注文する方々も少ないみたいですが。それでも美味しいカクテルです。
基本のレシピは、
ライ麦で作った『ライ・ウイスキー』45cc
スイートベルモット15cc
苦味のアクセントにする『アンゴスチュラビターズ』一振り
これらの材料を合わせて、氷と共にミキシンググラスで冷やしながら混ぜて、冷やしたカクテルグラスに注いで完成です。
ウイスキーがベースになりますので、かなりアルコール度数の高いカクテルになります。チェイサーを飲みながら召し上がるのが良いかと。スイートベルモットの甘さとウイスキーの香りとビターズの苦味と、味・香りともに複雑玄妙で、シンプルなレシピながら奥深いものがあります。
逸話もありまして、
アメリカ大統領選の支援パーティーにて、その当時はまだ首相ではなかったイギリスのチャーチル。その母が手近にあったウイスキーとスイートベルモットを合わせたカクテルを思いつきで作り、パーティーの参加者に振舞ったのが始まりとか。その時のパーティー会場が『マンハッタンクラブ』という名前だったことから、そのカクテルが『マンハッタン』と呼ばれるようになったそうです。
このカクテル、ベースのウイスキーをスコッチウイスキーに変えると、名前が『ロブロイ』というカクテルに変わります。これもまた、スモーキーな香りがして美味しいです。なお、ロブロイの意味は『赤髭』だそうです。
こんなカクテルもありますので、宅飲みバーテンダーはお試ししてみて下さい。お気に召したら感謝です。
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