　カクテルを作る上での技法のひとつであります、今回は『ステア』について解説をして行こうかと思います。

　ステアは「回す」「回転」という意味で、グラスなどの中でお酒や氷を、マドラーなどを使ってくるくると回して混ぜて冷やす、そういう技法になります。

　本来のやり方では、『ミキシンググラス』という専用のグラスの中に氷とお酒を入れ、バースプーン(柄の中間がねじれてるあの長いスプーンです)でくるくると回して、ストレーナーで氷を押さえて液体だけをグラスに注ぐ、という作り方をします。これで作られるカクテルには、カクテルの王様『マティーニ』や、カクテルの女王『マンハッタン』などがあります。

　『ジントニック』を作る際に、最後にバースプーンで軽くひと混ぜする時の動作も、『ステア』の中に入ります。これも重要な手順のひとつなのですよ。

　そして普通のご家庭では、ミキシンググラスなどの器具はありませんから、大きめの『ご飯茶碗』に氷とお酒を入れ、『箸』でくるくると回して混ぜて、『豆皿』で氷を押さえて液体だけをカクテルグラスに注ぐ。という方法をオススメします。これなら、100円均一でも販売してますから、ご家庭でも作れるかと。

　作れるカクテルは、いわゆる『ショートカクテル(三角のカクテルグラスで飲む100cc程度のカクテル)』が基本になります。これから紹介するカクテルですと、アルコール度数の高いカクテルになりますので、飲む時には注意が必要です。アルコールに弱い方々には、ちょっとキツいかと。

　この技法ができるだけで、かなりプロっぽくなります。是非チャレンジしてみて下さい。