第4話 【閑話休題】合間の『水』

 さて、これまで色々とお酒について語って参りましたが、ここでちょっとひと息入れたいと思います。


 皆様はこんなお話を聞いた事はありますか?


『お酒と同じ量の水を飲むと、悪酔いしない』


と。


 実はこれは正解で、特に蒸留酒じょうりゅうしゅを飲む際に必要なテクニックなのです。バーでウイスキーをロックで飲むなどしている時に、それなりに飲んでいる経験がある方々は、『チェイサー』と言われる水を合間に飲むのです。


 もちろん理由があります。


 ひとつは、アルコール度数の高いお酒を飲んでいると、その刺激に舌が麻痺してしまって味がわからなくなってしまうのです。そんな時に水を飲むと、舌がリセットされて、またお酒を美味しく飲める訳です。


 もうひとつは、アルコールが人体内部で分解される際に、水が必要になってくるからです。正確な化学式は飛ばしますが、アルコールは水と二酸化炭素に分解されますが、その際に大量の水が一時的に結びつく必要が出てくるのです。なので身体は一時的な脱水状態になるので、水の補給が必要になる訳です。





 そんな理由がありますので、バーでは常にミネラルウォーターや炭酸水などを、チェイサーとして置いておくのです。そして注文に応じて、提供するのです。


 このような水の事を、『チェイサー』と呼ぶのは、お酒を飲んだ後から「追いかける形で」飲むから、この名前になったとか。


 口の中をリセットするので、漬け物やチョコなどのツマミを口にするのも良いですが、悪酔いを防ぐという意味でも、水を飲む事もオススメしておきます。





 私も経験があります。

 作ったカクテルが辛口でアルコール度数が高く、それをサクッと飲んだ後、キッチンで洗い物をしつつ飲んだ普通の水道水が、なぜかメチャクチャ美味しいんですよね。


 そんな訳ですので、チェイサーにもちょっとこだわってみるのも良いかと。ご参考までに。

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