長男と四男

長男



私はソロフィー侯爵家長男ルームン

生まれた時から婚約者がいたアルフォート公爵家の次女ミニョト

政略結婚だけど心から愛している大切な人

妹の結婚半年後に結婚する


私は妹が結婚した御相手と協力しあって

国のゴミ達を排除できた

これでこの国も良い国になるだろう


我がソロフィー侯爵家は代々王の宰相を勤めている

それはそはれは努力、苦労、苦行の耐えない日々である

そんな家の嫡男

私も周りからの重圧は凄かったが無事に選ばれた


それとは別にもう一つ我が家は大切な役割がある

知られてはいないが暗殺特殊部隊略して暗部を束ねるという仕事

これは嫡男以下適任な兄弟が継ぐことになる

実際こちらの方がかなり厳しい

精神面、肉体面、知識面…何を置いてもトップでないといけない


ある年齢になるとソロフィー侯爵家はあるテストが行われる

そのテストでルーハンは精神面、ルーシンは肉体面で駄目だった

そんな中我が家の天使ルークンが歴代最強と言われる人より素晴らしい結果を出した

その瞬間次期暗殺特殊部隊 長官暗部長官はルークンに決まった


この結果を受け二人…

ルーアンを含めた3人は暗部の記憶は消される

父は優しすぎる為祖父により記憶を消されている

母はそもそも教えられてすらいない


決まってからルークンは少しずつ変わっていった

いつもニコニコしていたルークンはいつの間にかいなくなってしまった

学年が上がるにつれ家にもあまり帰らなくなっり

たまに帰ってきても貼り付けたような笑顔で感情が読めない…


ルークン…

君に全部背負わせてごめん…


暗部なんか間違っているのは知っている

だけど必要なんだ…

守ってあげられなくて…ごめん…


だからせめても君の心から愛しているあの人は君から切り離さないよ

何があろうと君の大切なあの人(君の弱点)は私の全勢力を使って隠すよ(守るよ)


私は今日もすべての真実がバレないように見えない仮面を付け皆の前に立つ

だから私も暗部についての記憶を消さない

これは君に全部背負わせた私への罰だから…





四男




僕はソロフィー侯爵家四男ルークン

僕の兄弟は

長男は王太子殿下の側近で公爵令嬢と結婚

次男は伯爵令嬢と結婚して伯爵家を継ぐ

長女は王太子妃でゆくゆくは王妃

三男は市立図書館の館長補佐、恋人がいる

と素晴らしい人達ばかり


僕もある時までは普通に生活をすると思っていた

元から兄弟達より落ち着いていて、運動も出来て、勉強も何もしなくてもできた

それが普通だと思っていた…



何処から違ったんだろう?


なんでなんだろう?



クスクス…



史上最年少の暗殺特殊部隊 長官暗部長官それが僕


でもたまに思うんだ〜

何で僕は今…

暗部を束ねているんだろう…ね…



クスクスクス…



でも此処にいるからわかることも有る…


例えば…


今僕が傷めつけてる奴の事とか…




こんな僕にも学生時代からお付き合いしている人がいる

僕の仕事のことも僕の事も全部全部ぜーーんぶ理解してくれている

優しい優しい人

本当はこんな闇を一緒に背負わせたくないけど…

ありがとう一緒に背負ってくれて!!

僕の一番安心できる場所は君の腕の中だけだよ



永遠に離さないよ

僕の愛しの愛しの愛しのトリシュー

僕が守ってあげるね




あぁ……

もう動かないこいつは用済み

さあ…





「全員いるか?新しいだ」

















END.

ムンとクンは妻や恋人以上の関係

クン…君は純粋で汚れを知らない存在だったのに…

真っ暗だ…ごめんよ

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