シリル第二王子
シリル・フィル・タフロード
僕は周りに兄のスペアーとして考えられていた
両親や兄はそうでは無いが…
なので少し病んでいた僕
そんな僕は4歳の時運命の出会いをした
「シクシク…シクシク…」
なんか鳴き声がする…
泣いて許されるのは小さい時だけだよ
もう病んでいた僕はそう思いながら宮殿の中にある中庭に来た
「シクシク…」
そこには僕より少し年上の女の子が泣いていた
「どうしたの?」
僕がそう声をかけたとき
耳触りのいい優しい声が聞こえてきた
「父と…はぐれてしまって…スミマセン」
そう言うと彼女は顔を上げて僕を真っ直ぐ見た
彼女の泣いたあとの赤い目が痛々しい
なんだこの胸の鼓動…胸が苦しい…
彼女を僕の物にしたい…
はぁ!!
これがママーンが言っていた…
K…O…I…
恋なのか!!!!
そう思いながらハンカチを差し出す
「え…?」
「ハンカチを使ってください。貴方には笑っていてほしい僕の隣(腕の中)で。私の名前はシリル・フィル・タフロード」
「えぇ?…あっ!私はサイザラス子爵のリマーネです」
その時僕は彼女の手をとり
手の甲にキッスをして
「リマーネ嬢結婚しよう!幸せにする!!僕は君を泣かせたりしない」
と言って彼女をびっくりさせた
僕を危険だと思った僕の後ろに控えていた護衛や宮殿の警備兵達が僕から彼女を遠ざけて彼女を守る様に離して無事に父親の元に送り届けた
侍女達は無理やり僕を陛下の元に連れて行った
「シリル…どういう事だ?」
侍女から話を聞いた陛下が微妙な顔をして僕を見る
「一世一代の愛の告白をしていました」
「いやいや…お前はまだ4歳…なんの冗談だ」
「陛下僕をは本気です。信じていただけないのですか?」
「いや信じているよ…でもね…」
「そうですかわかりました」
そう言い残しシリル王子は退室した
皆僕の事ナメやがって見てろよ!!
そう思ったら吉日
僕は次の日のお昼寝の時間に宮殿を抜け出しサイザラス子爵家を目指した
もちろん置き手紙を残して
宮殿は何時も兄様と使う抜け道を使い難無く抜け出すことに成功した
問題はサイザラス子爵家
行ったことないから抜け道がわからない
もたろん正面突破なんて出来ない
そこで僕は…
コンコンコン
「スミマセン〜」
「はい?」
ガチャ
「こちらサイザラス子爵家でお間違いないですか?」
「えぇ…そうですが…」
「こちらお届けものです」
「リマーネお嬢様宛ね。ありがとう」
そう僕は郵便配達人に変装している
今の世の中平民の僕ぐらいの歳の子は皆働いているみたいだし
少し変装すれば案外バレない
「うっ…」
「あんたどうしたの?」
「お腹が…っ痛くて…トイレを…貸して頂けないですか?」
「大丈夫?屋敷の方は主人の許可がないから無理だけど使用人の方なら貸せるよ…」
定番のお腹が痛くなりトイレを借りる作戦にした
まあ誤算は屋敷に入れないことだけど…
「ララ?」
「リマーネお嬢様!こんな所にいらしてどうされたんですか?」
「え?あぁ…裏の畑を見に行こうと思って…その子顔色が悪いけど大丈夫?」
「あぁ!トイレを…「なら屋敷の方を使って!こっちよ!!」」
なんと愛しのリーマネ嬢が目の前に現れた
しかもリマーネ嬢は僕と手を繋いでトイレまで案内してくれている
場所がトイレなのはいたたまれない…
あと屋敷には無事に入れた
不意に目線に入った握られている手を見て僕は更に顔を赤くした
そんな所を見られてたみたいで
「大丈夫?間に合う?」
「う…ぅ…ん」
「ここよ!」
「ぁりがとう」
トイレには間に合った(振り)けど恥ずかしい
用事を済ませてトイレから出るとそこにはリマーネ嬢がいた
「大丈夫?少し家で休んでいって!またお腹痛くなると大変だし。何も無いとこだけどお茶ぐらいなら出せるから」
「え!で…でも…」
「気にしないで子爵て言っても家は他の貴族と違ってそこまで厳しくないの。私階級制度嫌いだから今日から私の友達て事でね!お茶に付き合って」
そう言ってリマーネ嬢は僕の手を繋いで来客室に向かい二人でお茶をしていた
そしたらなんと父上とサイザラス子爵主人が慌てて部屋に入ってきた
僕が宮殿から抜け出して5時間後
手紙を見て慌てて来たらしい二人は
「シリルの本気はわかっただから婚約を認める」
「こんな娘ですがよろしくお願いします」
と青い顔をして挨拶をしあっていた
僕の隣に座ってるリマーネ嬢はわけがわからないのか首を傾げていた
(カワイイ)
数年後
僕はめでたく王位継承を破棄出来た!!
この嬉しさをリマーネ嬢に話しに行くと
「私との婚…「違うから!これは僕のけじめでリマーネのせいでは無いよ!!元々僕は兄のスペアーだった…でもリマーネに会えて僕は自分はこの人の為にいるんだ。て思ったの」」
「……」
「だからこれは悪い事ではなくていい事なの!」
「シリル様」
「幸せにする!結婚して下さい」
「よろしくお願いします」
「リマーネ!!!」
僕の愛の告白をリマーネは受け入れてくれた
嬉しくてリマーネを抱きしめて手では無くリマーネの柔らかい唇に僕はキスをした
リマーネの実家は弟のリスクトが継ぐので僕とリマーネは王宮の近くの国が所有する土地を貰い受けシリル・タフロード公爵とリマーネ・タフロード公爵夫人として生きていくことになった
僕達は幸せに暮らした
リマーネに似たマリルと僕に似たルリーネと言う可愛い宝物もできたと言うことはお知らせするよ
完.
彼はね動かしやすかった
一番設定が決まるのも早かったし
幸せになってくれ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。