4話と5話の間のお話

今日はメアン王太子殿下との御茶会の日

あと何日でこの辛い御茶会が無くなるのか数えたくなりますが…

まだ結構あるわね

今日も今日とて特に話すこともなくただ紅茶とお菓子を頂く会

何百回何千回と思っているけど紅茶とお菓子凄く私好みでこれだけでこの辛い御茶会を頑張ったかいがあるは

今では御茶会の次の日に専属のパティシエと試行錯誤して家で再現してもらっています

本当に優秀なんです私の専属パティシエ

婚約破棄されたら一緒にお店出そうかしら


「では王太子殿下そろそろ時間になりましたので失礼いたします」

「あぁ…アン少し待ってくれ」


まてぇぇい

今「アン」て言った?

私耳は良いほうなんだけど

それと私「アン」呼び許可してないよね?

記憶障害なんてしてないし…

え?

喧嘩売ってんの?

と思っても顔には出さずに


「何でしょうかメアン王太子殿下?」

「婚約者になって数年…聞くとこによるとアンの兄弟達やその婚約者達は愛称で呼ばれ、私の弟も弟の婚約者も愛称何故私だけ?メアン…アンと呼んでくれない?」


えぇ…今?

前から言ってるじゃない…

あなたが私と婚約破棄するからです

とは言えないので


「まだ心の「まだなのか?」」


今被せたわよね?

被せやがったよこのやろ!!!


「えぇ…乙女の心は繊細なんです」

「そうか…だがアンはいづれ私の妻になる今から呼び慣れていた方が良いのではないか?」

「えぇ…そうですね…」

「うん。さあメアンと読んでくれ」


ここで引いてたまるもんか!!

絶対引かないからな!!

でも呼び方を変えないと帰れない…

どうしよう……


「では…殿下と」

「……まあ…今日はそのくらいでゆるそう。次はメアンと呼んでくれ」

「それは…まだ早いですので殿下とお呼びしますわ」


私の決定打に少し悲しそうな顔をするメアン王太子殿下


「メアン様我が妹が失礼下しました」

「ルームン問題ない。下がっていろ」


いつの間にか私とメアン王太子殿下の近くにムン兄様が来ていた

ムン兄様やるじゃない!

かっこいいわよ



以下兄弟の声に出さない会話です


(「アン」

「ムン兄様何ですか?」

「頼むそろそろメアン様を名前で読んでくれ!」

「いやよ!これは私の問題よ」

「違う。お前だけの問題じゃないんだ」

「ん?」

「今俺は頼んだ!後泣いても俺に泣付くなよ」

「泣き付きません!!!」)


ムン兄様と会話して疑問は残ったがあまり気にしないでいよう

だって私は婚約破棄されるんだから!!


「殿下長居をしてしまい申し訳ありません。これにて失礼いたします」

「あぁ…」


そう言葉を交わし私は帰るために殿下に淑女をする

殿下はこのあと用事が有るらく今日ここでお別れだ

私は優雅に立ち去る


ルーアンが帰ったあと


「ルームン」

「はぃ」

「今日は記念日だよ!」

「え?」

「初めて『殿下と呼ばれた記念日』だ!」

「……」

「今日もアンの為に用意した紅茶とお菓子気に入ってくれて良かった!来週は前回出せなかったあのお菓子を持っていこう!!はぁー愛しのアン今別れたのにまた会いたくなってしまう!御茶会の日にちを週1から週2日にしよう!!嫌週3…週7にしたいなぁ〜!!それよりもいっそう宮殿に閉じ込めてしまおうか……」


メアン王太子殿下の話を聞いて顔を青くするルームン直ぐに陛下とソロフィー侯爵に伝えに行った

ソロフィー家はメアン王太子殿下とルーアンを二人っきりにしないと家族会議で決まった

宮殿でもメアン王太子殿下とルーアンが会う時は二人以上が常に側にいることが暗黙の了解になったという。

嘘か本当かは分かりかねる。

ただ一人この展開に喜んでいる人がいた

ヌアリス王妃その人である


「メアンがそう思っているならアンちゃんを宮殿に住んでもらいましょう♪早く準備しないと♪りんと親戚になれるわ♪私若くして孫に会えるかも♪♪」












終わり.

ヌアリス…言いにくい

目で会話するとか超人兄弟

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