第5話

あっという間に

卒業パーティー

普通の学校は婚約者などにエスコートされながら参加なんだけどここの学校はまだ社交界デビューしてない生徒もいるので友達同士や家族と参加しても良くて、もちろん婚約者と一緒に参加しても良いとゆるゆるです

私は両親にお願いしました

もちろんドレスも我が家で用意しました

それでムン兄様の婚約者アルフォート公爵家のミニョト様(私の2歳年上)とハン兄様の婚約者ターニャケルト伯爵家のチャジェ様(同い年)と御一緒していたら

後ろから


「アン探したよ」


メアン王太子殿下に声をかけられた

しかも片腕には噂のリロナード男爵令嬢ナタハ様を連れてその後ろにムン兄様も見える

ムン兄様殿下のお供でそれでいなかったのね!!


「殿下ご卒業おめでとうございます」

「あぁ…アンもおめでとう。このドレスはアンの為に作られたドレスみたいだね凄く似合ってるよ」

「えぇ…両親が選んでくださったんです」

「……」


そんな会話をしてまた沈黙が流れる

心無しか殿下の顔が一瞬暗くなったような…

さり気無く皆こちらに聞き耳をして気にしているのか会話が聞こえないですね


「ムン兄様もご卒業おめでとうございます」

「ありがとう。アンもおめでとう」

「ありがとうございます」

「ドレス似合ってる。それと…ごめんね…」

「へぇ?」


ムン兄様どうして急に謝るのかしら?

きっとこの後の事で謝っているのね!

大丈夫家には迷惑かけないわ!!

そんなことを思っていると


「今日この場を持ってルーアン・ソロフィー侯爵令嬢との婚約を……」


パーティー会場に殿下の声が響いた

私はニャリと微笑んだ

やったわ!!

さあさあ早く言ってくださいな

私は婚約破棄されたら祖父母の家(王宮から一週間かかる所)に行く予定なんだから!

今言ってくださると半日早く着けるから早く婚約破棄を言ってください!!


「婚約を辞め少し早いけが3ヶ月後に結婚する。ルーアン・ソロフィー侯爵令嬢あなたを永遠に愛すと今皆の前で誓うよ。」

「……………」

「私とアンを引裂こうと今も私の腕にしがみつくこの阿波擦れ下半身ゆるゆる女リロナード男爵令嬢ナタハを牢屋に!この者は王族と家臣達に魅力を使ったこともわかっている。目障りだ一生牢屋にいろ!!速やかに連れて行け!!」


と聞こえてきて

阿波擦れ女は声も出せずに囚われて連れて行かれた

あれ?私婚約破棄されるんじゃなかったの??

と思っていると

殿下が私の側に来て私を抱きしめた


「会場に婚約者として一緒に入りたかったのに先に行くなんていくらなんでも酷すぎるぞ!アン」

「へ?殿下?」

「何時までも他人行儀だな。アンと呼んでくれ」

「え…でも」

「ん?」

「ア…ン殿下……」

「殿下をとって」

「……アンさま」

「…っ…カワイイ」


私がそう言うとあの表情筋あるのか疑問だったメアン王太子殿下が微笑んだ

イケメンの不意打ち微笑みてを近くで見て固まる

そして耳元で


「アンやっと触れられる。小さい頃からずっとこうしたかった。でも王子だから出来なくてね…後御茶会の時凄く話したかったけどアンが紅茶とお菓子を食べてる姿が可愛くて可愛くて話すのが勿体なくてずっと見ていたら御茶会が終わっていたんだ。本当はあの変な噂が出てからずっとアンと一緒にいたかったのに彼奴が何するかわからなくて何もフォロー出来なくてごめんね。アンに不安な思いをさせて…これからはずっとずっと一緒にいるね。ずっとずっと好きだったよ。大好き大好きなんだ。違う愛してるこの世界で誰よりも」


チュ


そう言われ頬にキスをされた

ずっと嫌われていると思った相手にこんなことを言われさらに固まる私

そして気付くここが卒業パーティーの会場だと

ダブルパンチを受け再起不能になった私をメアン王太子殿下がパーティー中ずっとお世話をして(それはそれは幸せそうに)帰るときもお姫様抱っこで(壊れ物を扱うように大切に)会場を立ち去ったのは私の黒歴


そうして3ヶ月後若干14歳という若さで結婚

王妃教育は結婚してから半年で終わらせた

(実は王妃様の企みでほぼ終わっていた)

卒業パーティー後私は自宅に帰ることなく気が付いたら宮殿に住んでいたしかも私の使っていた服などはもう運ばれていた…

(家族もか…)

数十年後私は王妃になりメアン陛下と民と協力しあって良い国にした

あと私達夫婦は子宝に恵まれ(6男5女)幸せに暮らした

メアンの愛は重かったです

幸せだったけどね


「メアン・フィル・タフロード…貴方を一生愛してます」













完.


明日からおまけ話をアップする予定です。

(短編が5話程度ですが増えで10話ほどになるかも知れません)

待っていらっしゃる方がいらしたら…嬉しいです。

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