第3話

あの御茶の後私とメアン第一王子殿下との婚約はいつの間にか決定されていた

まあ指名だから断れなかったのとお父様がね一生懸命陛下に断ってたんだけど圧力(仕事面で)かけられたのとパーティーの不参加についてを不問にするかわりに引き受けろと恐喝?をされて泣く泣く引き受けたそうだ

お父様大丈夫ですか?


私は婚約が決まると数日のうちにメアン第一王子殿下との顔合わせをする事が決まった

その後親睦を深めるために週に一度どちらかの家で御茶をするのが決められた


それから数年後


私は12歳になり今まで家庭教師に教わっていたが今度学校に入学する

メアン第一王子殿下はすでに学園に通われています

我が国では12歳になると男子は6年間、女子は2年〜6年間学校入学することになっています

なぜ女子は誤差があるかというと行儀見習いをする方や家の手伝いをする方がいるからです

(一部例外もありますが…)

それ以外の方はだいたい4年間

爵位を継がれる方は男性と同じく6年間通われます

ちなみに私は2年間学園で過ごして2年間宮殿に通いながら王妃様教育をします(私も実質4年間勉強)

今も細々としていますがこの2年間は凄まじいそうです(王妃様談)

それプラス公務とか外交が始まるそうです

(外堀埋められる)


そんな事を思い出しながら今宮殿にてメアン殿下と御茶をしています

皆の憧れなだけあって顔もよくて身長も高くてスタイルもよくて物語の王子様みたいですね…

顔の筋肉は硬そうだけど…

私の好みは顔は特に気にしないけどギャンブルとか浮気しなくて暴力振るわない普通の人

できれば趣味なんか合えばなお良し。

大切な事だからもう一度言うね

【普通の人】

もうさあ普通じゃないの来たじゃん

『第一王子殿下』てやばくね?

しかもよシリル第二王子殿下のお相手は護衛騎士の娘さんなので王位継承を放棄なるそうですよ…

いちよう護衛騎士さんは子爵らしいのですが王子達の婚約者は伯爵以上て決められてるからてシリル様は彼女の為に破棄を選んだそう

成人して放棄後は爵位を頂いてそのまま御結婚なさるそうです

お幸せにね!

爵位は公爵になるそうです

シリル第二王子殿下が学園に入学する時にその発表があるそうでその時ついでにメアン第一王子殿下が王太子殿下になる事を伝えるそうです

そして私は必然的に王太子妃……

……無理………

ワタシニハムリ

将来国母……

この国オタワルね…

地球破滅するかもよ!!


いけない現実逃避しちゃだめね

それよりも毎回思うの間が持たない

なんでこの王子は何も話さないの……

私に興味がないのに婚約者に選んだのかしら…

(母親の話を半分しか聞いてないので王子が一目惚れした事を覚えていない)

それにしても早くこのお茶会から開放してくれないかしらぁ〜

ん!!

流石が宮殿!!

お茶とお茶菓子美味しいわね〜

レシピ教えてもらえないかしら

せめて紅茶の種類か取り扱いのある商会とか教えていただきたいわね


そんなこと考えてたらもう帰る時間になった

今は玄関前に停められた我が家の馬車の前でお見送りをして頂いている


「今日はありがとう」

「いいえ。こちらこそありがとうございました」

「来週はそちらの家に伺う」

「はい。今日と同じ時間でよろしいですか?」

「あぁ…ではまた…」


メアン王太子殿下の返事を聞くと馬車がゆっくりと動き出した

そろそろ王城の敷地から出たくらいのところで


「はーーーー疲れた!!!!!!!」


と私の大きい声に吃驚した御者と馬が何時もよりも速いスピードで馬車を家まで走らせたのは私と御者と馬しか知らない











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