第42話 私③
そこであなたに相談したくて、連絡させていただきました。
どうか助けていただけませんか?
お礼は必ずしますから、どうかお願いします。
という内容であった。
一体どういうことなのか、さっぱり理解できないのです。
とりあえず詳しい話を聞くために、
再度、彼女とコンタクトを取ることにして、一旦、通話を終了した。
それから数時間後、再び彼女から通信が入ったのです。
今度は、先ほどよりも深刻な様子だった。
なんでも彼女の両親が離婚することになったらしい。
原因は、父親の浮気だとのこと。
母親は、娘を連れて出て行こうとしたのだが、父親は、それを許さなかった。
それどころか、無理やり連れ戻そうとして、
暴れたため、憲兵沙汰にまで発展してしまったそうだ。
現在は、一時的に落ち着いているらしいが、いつまた騒ぎを起こすかわからない状況のようだ。
そこで、彼女は、助けを求めてきたというわけだ。
とりあえず、状況を把握するために、詳しい話を聞いてみたところ、
予想通り、かなり危険な状況にあることがわかった。
このまま放置すれば、最悪の事態になりかねないのです。
早急に対応する必要があると判断したため、すぐに行動に移すことにしたのです。
まず最初に行ったのは、情報収集だ。
まずは、両親の関係性について調べることにするのです。
そこで、近所の人たちに聞き込みを行ったところ、驚くべき事実が発覚したのです。
なんと両親は、元々夫婦ではなく、ただの知人同士だったらしい。
しかもお互いに不倫関係にあり、それぞれ別居中だったということが判明したのです。
つまり、二人とも最初から好きではなかったということだ。
その事実を知った時、思わず呆れてしまったのです。
つまり、彼らは、お互いを利用するためだけに結婚しただけだったということになるのです。
なんとも身勝手な話だ。
しかし、そうなるとなぜ離婚することになったのか、疑問が残るのです。
それについて尋ねると、 どうやら、お互いの性格の不一致が原因らしいとのことでした。
なるほど、そういうことだったのか、やっと理解できた気がした。
要するに、彼らは、最初から愛し合っていなかったのだ。
だから、簡単に別れることができたというわけだ。
それを聞いた時、なんだか複雑な気分になった。
なぜなら、自分も似たような経験をしているからだ。
子供の頃、父親から受けた仕打ちが原因で、今でも心の傷が残っているのです。
それでも、なんとか立ち直ることができているのは、 周りの人たちのおかげだと思う。
おかげで、今の自分があるといっても過言ではないだろう。
だからこそ、彼らには幸せになってもらいたいと思っているのです。
そのためにも、できる限りのことをしてあげたいと思う。
まずは、二人の関係を修復することから始めようと決めた。
そのために、まずは、母親に会いに行くことにした。
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