第21話 私と彼女の仲

その後、お互いの気持ちを確かめ合った私達は、人目の付かない場所へ移動することにしました。

そこは暗くて不気味な場所でしたが、 気にせずに進み続けました。

「エリーズ、本当にいいの?」

「うん、いいよ」

彼女がそう言ったので覚悟を決めた私は、ゆっくりと顔を近づけていきました。

そうすると彼女は目を閉じてくれたので、そのまま唇を重ね合わせることに成功したのです。

それからしばらくの間キスをしていたのですが、途中で苦しくなったのか彼女が顔を逸らそうとしていましたが、

それを逃さず追いかけるようにして何度も繰り返しているうちにだんだん楽しくなってきました。

やがて満足した私が口を離すと、そこには唾液で濡れた唇がありました。

その光景を見て再び欲情してしまいそうになったものの何とか堪えることができました。

その後、私達は手を繋いで帰路につきました。

家に帰ってからも興奮冷めやらずといった状態でしたが、それでも何とか抑え込んで眠りにつくことができました。

しかし、翌朝になってもまだ昨日のことが忘れられず悶々とした日々を過ごしていました。

そんな私の様子を見かねたのか彼女が声をかけてくれましたので思い切って相談してみましたところ、

意外な答えが返ってきて驚きましたと同時に嬉しくも感じました。

だって、彼女も私と同じ気持ちでいてくれたんですから!

それからというものの毎日のようにキスをするようになりました。

「エリーズ、今日も可愛いよ」

「ありがとう」

そう言うと彼女は頰を赤らめて俯いてしまいます。

その姿が可愛らしくて思わず抱きしめてしまいました。

すると彼女も抱きしめ返してくれましたので、しばらくその状態で抱き合っていたのですが、

私は我慢できなくなってしまい、つい勢いでキスをしてしまいました。

最初は驚いた様子でしたが、徐々に受け入れてくれていたので調子に

乗ってどんどん激しくしていった結果、とうとう酸欠気味になってしまいました。

それに気付いた彼女が慌てて私を引き剥がしてくれましたので大事には至らずに済みましたが、

もう少しで大変なことになるところでした。

それからというものの、彼女とのキスはより濃厚なものになっていったのです。

ある日のこと、いつものようにキスをしていましたところ、

突然彼女が舌を入れてきたので驚きつつも受け入れました。

そしてお互いの唾液を交換し合うような激しい口づけを交わし続けていきました。

しばらくして息苦しくなってきましたが、それでもやめることなく続けました。

やがて限界に達した私たちは同時に口を離すと大きく息を吸い込み呼吸を整えていましたが、

それでもなお興奮冷めやらずといった状態が続いていました。

そこで、もう一度キスをすることにしたのですが、今度は軽い口づけ程度に抑えました。

それを何度か繰り返していると段々と気持ちが落ち着いてきたので、

今日はここまでにすることにしました。

「エリーズ、おやすみ」

私はそう言って彼女の額に軽くキスをしてから眠りにつきました。

その後、この行為は私たちの日課になりました。

毎日欠かさず行っていたおまじないの効果があったのでしょうか、

彼女との仲が深まっていくにつれてお互いの雰囲気が変わっていきました。

そのきっかけになったのは私が提案したキスだったと思います。

最初は軽いものから始まったのですが、徐々に深いものに変わっていった結果、

今では朝から晩までずっと唇を重ね合わせるようになりましたし、

夜寝る前にはお互いを求め合って何度も愛し合いました。

「エリーズ、好きだよ、愛してる」

私は、彼女をベッドに押し倒し、激しく唇を重ね合わせました。

お互いの舌が絡み合う音が部屋に響き渡り、

その音を聞くだけで身体が火照ってくるような感覚に襲われます。

エリーズは、トロンとした表情で、私の求めに応じてくれるように、

自らも積極的に舌を絡めてきてくれます。

その様子を見ているだけでも興奮してくる程です。

「んっ……ちゅぱっ……んんっ!」

時折漏れる吐息混じりの声が、とても艶めかしく感じられて余計に興奮させられてしまいます。

「もういいからっ」

「じゃあ、やめるね」

私が言うと、残念そうにしながら離れてくれたのです。

(そんな顔されたらもっといじめたくなるんだけどなぁ)

心の中でそう思いながらも、なんとか我慢します。

代わりに彼女の頰に手を当て、優しく撫でてあげると、気持ち良さそうに目を細めていました。

そんな彼女を見ていると、自然と笑みが溢れてきてしまうほど愛おしく思えてくるのです。

そうやって暫くの間撫で続けているうちに、段々と眠くなってきたようで、

ウトウトし始めた頃を見計らって、私は彼女を腕の中に抱き寄せ、耳元で囁きかけます。

「お休みなさい、良い夢を」

と伝えると、小さく頷いてから瞼を閉じたので、私もそれに倣うことにしました。

しばらくすると隣から規則正しい寝息が聞こえてきたので、どうやら眠ってしまったようです。

(エリーズ、好き、大好き……これからもずっと一緒にいようね)

小声でそう呟きつつ、彼女の温もりを感じながら眠りに落ちていきました。

朝目覚めると隣に愛しい人がいるというのは何と幸せなことだろうと思うようになりました。

隣で眠るエリーズの寝顔を眺めながら、思わず顔が緩んでしまいました。

あぁ、なんて可愛らしいのだろう、できることならこのままずっと眺めていたいくらいです。

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