　　「あーらら、どうするんですか、主様。」

　　「どうするって？」

　　「いよいよ敵認定されちゃいましたよ？大丈夫ですか？」

　　「なぁに、大丈夫だ。私は誰だと思ってんだ？」

　　「うーむ、それでも、主様がエリハイアの人たちや、アリアの魔族たちにとって、もし敵になってしまったら……と思っていたのに、まさか現実になるとは思わなかったよ。」

　　「いや、それのための計画だ。」

　　「……主様、何を企んでいるんですか？」

　　「いーや？なーんにも？」

　　「……」

　　「いや、すまなかった。隠し事はしたくないけど、仕方ないんだ。やめてくれ、そんな目で見てくるの。」

　　「主様、もしかしたらとは思うけど……」

　　「いや、それ以上は言わないでくれ。おそらくあってるかと。」

　　「だとすると！このアタシが……！」

　　「はいはーい、それ以上は消しますよ？ドールちゃん。」

　　「それでもですよ！アタシは、主様のことが大好きだから、主様がー！！」

　　「はいはーい、じゃあ、ばいばーい。次のドールによろしくね。」

　　「主様、初めまして！私の名前を、決めてくださいませ。」

　　「……そうだな、普通にエーリカで、どうだ。」

　　「はい！エーリカですね、ありがとうございます！」

　　「あぁ、初めまして、エーリカ……」

　　「なんですか、主様。気分悪いんですか？」

　　「……いや、特に悪くない。さてと、計画は一応頭の中にぶちこんだから、わかりますか？」

　　「ふむふむ……これからはアリアへ行って、現魔王であるカルカッサ＝ハーモスに挨拶をする、のですよね。」

　　「その通りだ。じゃあ、行きますか。」

　　「はい、わかりました！」

(終わり)

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい