職場の姐さん・トマト!
さて、毎度毎度の職場のお姉さんとの会話。姐さんはミカンが大好き(目の前にあると延々と食べ続けられるくらい好きらしい)ですが、トマトも大好きだそうです。まぁその辺りはこちらにチラッと出ています。
職場の姐さん・懐かしいフレーズ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935740370/episodes/16816452220061654742
で、今回はトマトと姐さんのお話。
京「姐さん、オカンがコレを持って行ってあげてって」
姐「や~ん、ありがとう」
まだトマトは出て来ませんよ。この時は家庭菜園で出来たキュウリを持って行きました。雨の翌日が晴れだとキュウリはグングン成長します。もう少し大きくなってからと思って収穫しなかった翌日には巨大なキュウリが出来ているなんて日もしばしば。
京「キュウリは出来るんですけどね、他はダメですねぇ」
姐「京君のお家って他に何か作ってるん?」
京「茄子とか小さいトマトですねぇ」
姐「トマト!」
姐さんはトマトが大好きです。大きなトマトと小さなトマト、どちらの品種が好きかと尋ねれば「どっちも!」と返事が来るほどのトマト好き。好き過ぎて「最後の晩餐はトマトをお腹いっぱい食べたい」と言うほどです。
京「今年は全般的に不作ですけど、特にトマトがダメですねぇ」
姐「トマト~」
まぁそんな日の夜、母ちゃんに「キュウリ喜んでたで」と伝えたわけですよ。そしたら母ちゃんは褒められて嬉しかったんでしょうねぇ、「今度何か出来たらおすそ分けするわ」って言ってました。
なお、キュウリは「おやつにバリバリ食べた」との事でした。
そしてしばらく時が過ぎ、夏らしい暑さとなって京家の家庭菜園にミニトマトが生りました。
母「これ、職場の子に持って行ってあげて」
京「オカンからすると姐さんは子ども扱いか……オバハンやのに」
渡された紙袋にはミニトマトが入っていました。小さい笊一杯くらいあったのかな? 職場に持って行って冷蔵庫に入れておきました。暑さで腐ったりしたら姐さんに叱られてしまいますからね。
京「姐さんトマト食べますか? 『や~ん、トマトぉ~! 食べる~♡』 冷蔵庫に入れてありますから忘れんと持って帰ってくださいね。『私がトマトを忘れるわけないやん』 昨日の夕方に採ったんでそこそこ新鮮やと思いますよ。 『トマト~♡』……みたいな感じですかね?」
※『』内のセリフは姐さんの真似
姐「うん、でも最初の『トマト食べますか?』は愚問やな。間違いなく食べるもん」
そうです、基本的に姐さんの辞書に『野菜のおすそ分けを断る』なんて言葉は無いのです。なんだかんだ言いつつ姐さんは紙袋を開けて「や~ん、とまとぉ~♡」って言ってました(笑) でもって暑さでヘロヘロになって仕事が終了。
姐「絶対に忘れへんっ!」
キリッとした表情でトマトが入った紙袋を保冷バックに入れる姐さんでした。
その翌日。
姐「京君、昨日貰ったトマト美味しかった!」
京「それはそれは、良かったですねぇ。オカンが喜びますよ」
姐「昨日は暑かったやん、帰りにお腹が空いたし、のどが渇いてたしな」
京「また帰りに買い食いですか?」
姐さんは誘惑に負けてコンビニに寄ってお菓子を買ってしまい、帰宅後に買ったお菓子を食べて夕ご飯が食べられなくなってしまう事もあるそうです。子供か。
姐「昨日は買い食いはしてへん。トマトを食べながら帰った」
京「運転しながら保冷バックに手を突っ込んでゴソゴソ漁って食べたんでしょ?」
姐さんのお家は職場から少し離れた豪雪地域に有ります。普段の姐さんはお買い物の時にお菓子やパンの誘惑に負けて買い食いしてしまうのが標準だそうです。好きな物は生クリーム系。カスタードではダメな人です。
姐「うん、味が私好みやった」
京「気が付いたら袋の中身が減ってたんでしょ?」
喉が渇いてお腹が空いた姐さんは、保冷バック内のトマトを一つ食べてみたそうです。お腹が空いた時に大好物のトマトが冷えている。そんな状況で食べ始めたら止まらなくなるのは容易に想像できます。下手をすれば帰るまでに全部食べてしまう姿すら想像できます。
姐「酸味と甘みのバランスが絶妙、しかも実に張りが有ってジューシー。冷蔵庫に入れてあったから冷え冷え。噛んだらトマトの味が口の中に広がって……」
京「気が付いたらビックリするほど食べてたんですね?」
ここで姐さんの表情が曇りました。図星だったようです。
姐「……うん、十個くらい食べてた……と思う」
一口サイズの小さなトマトは姐さんのおやつにぴったりだったみたいです。もう少し収穫できそうなので、上手く実ったらおすそ分けすることにしましょう。
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