女は三十路からだと思いますが……魔女は三百路から?

 個人的な見解ですが、『女性は三十路から』だと思っています。まぁこれは私が四十代半ばなせいもあって二十代だと恋愛対象ってよりも娘とか姪っ子感覚になってしまうからってのもあるんですが。女性の三十歳といえば色々と曲がり角だと思うんですよ。お肌とか体形とか人生とか。美しく年をとるかおばさん目掛けて一直線になるかの分岐点に思いますねぇ。


 じゃあそれ以上はどうなのよってのが今回読んだ漫画のお話。今回読んだのは『魔女は三百路みおじから』って漫画。一気読みしやすい全七巻で完結済みです。カドカワさんじゃない出版社からだからリンクは貼らないよっと。


 一九〇七年設立の会社で働く一件地味な女性事務員、この事務員実は会社創設時のメンバーで三百歳を迎えた『魔女』 歴史上の『〇〇の乱』に大概関係する魔女がひょんな事から新入社員と恋に落ちる物語ってところですか。


 何だか祖父母が「大騒ぎやった」って言ってたのが二・二六事変だったみたいな感じ。


 う~む、この物語の中では魔女の三百歳って人間のアラサーって感じなのね。魔女の薬を作る大釜を取り出そうとして腰を痛めたり、ダーツをしてぎっくり腰になったり。若い魔女とジェネレーションギャップが有ったりと、ドタバタな三百路魔女の様子をコミカルに描いてますねぇ。


 思い出話が歴史の教科書に出てくるレベルだったり、恋をした相手が歴史上の人物の生まれ変わりだったりとリアルとファンタジーが上手く組み合した漫画って感じですねぇ。


 決め台詞は「わが名は月影の魔女……今宵は月が綺麗ね」か、格好いいね。


 大人の女性と乙女の境界線が三十歳なのかな~って感じがしますね。三百年も生きたらどんな感じだろう? そんなあたりも色々と描かれています。最終的にはハッピーエンドなのでスッキリした感じですね。


 ん~っと、掲載されていたのはヤングアニマルですか。ちょっとマイナーな漫画誌だな。私の周囲では売ってる店が無いね。ツ○ヤならあるのかな? 雑誌コーナーに行かないからよく知らんのだよね。原作者がラフを書いて画は別……作画担当の松本救助さんって上手いなと思うんだけど、他の漫画は何か描いてるのかな? 


 あ~っと、今のところ新規で仕事は引き受けてないのか。いい絵を描くと思うんだけどなぁ、でも本業にせず趣味の範囲で続けるのが一番楽しくて長続きする秘訣かもね。


 切り刻まれた血肉を自らの腸に詰め込まれた憐れなる小羊ソーセージや全身の生皮を剥がれ地獄の業火で揚げられたブロイラーなる鶏鳥皮の唐揚げをつまみにビールでも呑みながら読むのをお勧めします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る