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「ここは、一旦引くぞ。アリスちゃん、またね」

兄と姉は一旦退散して行った。

残されたのは私と祖母だ。

「アリスちゃん」

祖母が驚きの目で私を見る。私の方こそ、驚きだった。

私たちは目を見合わせる。すると緊張感が解れたのか、なぜだかわからないけれど笑えてきてしまって、二人で笑っていた。

「じゃあ、私がおじいちゃんを殺したわけじゃないんだ」

たまたまのタイミングで、祖父は死んだのだ。

「よかったぁ」

ヘナヘナとその場に座りこんでしまった。

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