13
やがて、祖母は息を切らしてしまった。
棘の攻撃が一度に止まる。二人に追い詰められる。
「アリスちゃん、一緒に死のっか」
エリザベスの氷がかった手のひらが私の方に差し向けられる。ランスロットの炎も同じく差し向けられる。
もうおばあちゃんの助けを得ることもできない。
私は。
その瞬間起こったことは、うまく説明できない。
私の身体が黄金色に光って、祖母の身体に反射した。
その時、棘の攻撃が一斉に二人に襲いかかった。それは祖母一人の力では、とても出せないほどの棘だった。
兄と姉の体がトゲに貫かれる。ずぶずぶと棘は容赦無く二人を傷つけた。
祖母がその隙を見て走りだした。
「私の能力って」
確信した。
私の能力は、人の能力を倍増させる力だ。
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