12
「そんなところにいたの。おばあちゃんも一緒に」
「危ないから早くこっちにおいでよ」
二人は私に手招きする。
私は祖母の体を掴んで離さなかった。
だんだん兄と姉の雰囲気が変わってくる。狂気じみた笑い方へと変わってくるのだ。
「アリスちゃあああん、私と一緒に死の?」
「何言ってんだ、俺だよ一緒に死ぬのは」
ランスロットが手のひらから炎をぼっと出した。
「二人には渡さない」
祖母が私を匿うように、自分の後ろに隠した。戦いが始まった。
棘の攻撃は神出鬼没に現れ、兄と姉はパルクールのようにそれに登り、駆けていく。
二人対一人なんて不利だ。
だんだん祖母は追い詰められている。
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