第2話 始まりと気づき

さて世界を作るの事はできた。

辺境の村 リルス

そこで生まれた元気な男の子ケルト

村周辺はケルトが物心つくまでは魔物は減らしておいた。早々に村ごと魔物に襲われたらたまったもんじゃない。

さすがに何年も待つのは面倒臭い、ケルトが2歳になるまでスキップした。よしそろそろかな、とても心が痛むが街に買い出しに出かけたケルトの両親を魔物に襲わせた。

街への買い物は馬車だ、数日に1回出る馬車でケルトの両親や他の村人は買い物に行く。

その日はケルトの両親が買い物に行く日だったので馬車を襲わせ、1人だけ生き残らせリルスに帰りその事を知らせるようにした。

完璧じゃないか。ケルトの性格は親の仇なんかの復讐心に関する性格のパラメーターは伸ばしてあるから必ず復讐に燃え鍛錬するだろう。私は生き残りがリルスに行くのを見届けて時間を飛ばした。

そうだな、、1回12歳くらいで様子を見て更に鍛錬するような環境を整えようか、

そう思い私はスキップした。

さぁさぁきっとケルトは復讐に燃えとてもたくましい青年になっているんだろうな、、

私はとても楽しみにダイヤルを回し

時間を飛ばした。

さてさてどうなっているかな?

私は真っ先にリルスの村に座標を合わせて

視点を飛ばした。

........?おかしい

私の知るリルスの村は辺境の村で

とくにこれと言った特徴の無い普通の村だ。

そう設定した....はずなんだが......

目の前に広がっているのは明らかに

以前のリルスとは違う、もはや町と呼べるくらい活気に溢れた場所だった。

一体どうなっているんだ???

設定を開き出来事を見る

......え、マジ?うそん

なんとリルスの村は人や物を運ぶ際の行路としてとても賑わったと書いてある。

なぜ?そんなことが、

別に賑わうよう設定した訳じゃない。

私は気づいた、ケルトが物心つくまで

設定しておいた魔物避けを解除するのを忘れていた。その結果とても安全な行路として

賑わったのだ。想定外だがまぁ良いこの賑わいならケルトが鍛錬するのに必要な物資等は私が用意しなくていいんじゃないか。

それよりケルトを見に行こう。

神の視点においては、設定した人物を

すぐ見れるようになる。

私はケルトの所へ視点を飛とばした。

さぁ一体どんな青年に育っているだろうか。

もう魔法は覚えたかな?w

一応ケルトの伯父にあたる人物に剣の達人レベルの人を置いておいた。我ながら完璧だろう。パッと視点が変わりケルトが見えた瞬間、私は言葉を失った。

ん????...ん?

何故だ?ケルトの隣には死んだはずの両親がいた、

.......は?

頭が混乱している。確かにあの馬車は魔物に襲わせ、1人以外全員死ぬよう設定した

念の為かなりの強さの魔物を付けたはずだ。

生きてる?......っえ?生きてる?

なぜか分からないがケルトの両親はピンピンしている、そして肝心のケルトに目を向ける

復讐に燃え、鍛錬を重ねているはずの体は

そこにはなく標準より少し細身のケルトがいた。そしてとても甘やかされている

一体全体どうなっているんだ。

私はふと気になり、伯父であるアルスを探したしかし、アルスを検索した所出てきた文字は「死亡」........????謎すぎる

私はそうだと思いもう一度出来事を見る

確かにケルトの両親は死んだはずだ

そして私の目に飛び込んだ文章は

「アルス、ケルト家の代わりに買い物に街へ出た先で魔物に襲われ、奮闘した後死亡」

アァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

神の断末魔って聞いた事があるかい?

これがそうさ。

私は完全にやらかしてしまった。

ケルトの両親が馬車に乗ったか確認せず

馬車を襲わせ生き残り1人が村へ帰るのを見届けて時間をとばした。

なんてことだ。予想外すぎる。

物語の重要な所をあまり確認しなかった結果だろうか、やってしまった。

いや、まてよ?しかしケルトは伯父を魔物に殺され亡くしているなぜ復讐心に燃えていない?理由はすぐに分かった。

ケルトは将来安全な行路を作り上げる方向に希望を抱いているのだ。ケルトの夢が「人と物を安全に運ぶ事」になっていた。

叔父がいたら復讐方向に進んでいたのだろうが、やってしまった。

もちろん現在の夢も立派だ、いやしかし

私は魔王を倒して欲しい。何としても

それが見たいそのためにこの世界を作ったんだから。

どうにかできないか......

.......よし無理やりねじ曲げるか、

私の作戦はこうだ、両親に冒険者に関する

情報を刷り込ませ、冒険者がいかに素晴らしいかを教える、その結果息子を冒険者にしようとするはずだ!!!

フッ我ながらパーフェクトな作戦ではないか、

ここまで予想外が続いたがこのままでは

終わらせん!!!

早速私は両親に冒険者がいかに素晴らしいかを刷り込んだ。よしコレで息子も冒険者になるだろう。フッフッフ

それでは18歳まで飛ばすか8年も鍛錬すれば

かなりいい感じに仕上がるはずだ。

私は満足気にダイヤルを回した。


ウオォォォォォォォォォォ!!!!!!

皆さんおめでとう神の断末魔2回目が聞けたな。

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神の視点から世界創造 もやしの逆襲 @gotoubunn

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