【感謝!】★700記念SS ⑥
海斗が横浜に到着したのは、夕方・・・というよりも夜に差し掛かった時間であった。
(1時間おきに、ミキにSNSのメッセージを送信するために停車しなければもう少し早く帰れていた・・・)
自宅に戻って来て駐輪場にバイクを停めようとすると、そこにはミキが待っていた。
驚いた海斗は、バイクを停めヘルメットを脱ぎミキの前に走って行った。
「ただいま、ミキさん。ごめんなさい遅くなって」
ミキは、ちょっと涙ぐんで海斗に笑いかけた。
「おかえり海斗クン。無事に帰ってきてよかった」
そうして海斗に抱きついた。
海斗の自室に二人で入った後、ミキは海斗に抱きつく。
海斗もミキを抱きしめる。
だが、ミキは海斗の首筋をクンクンと嗅いで首をかしげる。
「あの・・・ミキさん、ど・・どうしました?」
「なんか・・・女性のにおいがするよう気が・・・」
「え?・・・あはは、そんなわけないじゃないですか」
まったく、身に覚えのない海斗は真面目に答える。
「そう・・・?」
ミキは、まだクンクンとにおいを嗅いでいる。
女の勘というものは鋭いのである。
その夜、心配した反動であろうか。いつもより激しい夜となった。
―――――
池上亜紀は、スカウトされたモデル事務所に所属した。
高校生のあいだ、期待していたほどは大きな仕事は無かった。せいぜい、読者モデルとして雑誌の片隅に掲載されるか、広告モデルとしてチラシに乗るくらい。
しかし、少しずつ実績を地道に積み重ねていく。
そして、5年後。
有名なモデルとなり、誰もが知るようになった亜紀。
新進気鋭のカメラマンとなった海斗と撮影で再開するのであった。
唯一の誤算は・・・
その時、海斗はすでに結婚していたことであろう。
しかも、奥さんのことを心から愛しており、入り込む隙間は全く無かった。
亜紀は、撮影後すっかり落ち込んだのは言うまでもなかった。
<【感謝!】★700記念SS おしまい>
――――
700記念SS読んでいただきありがとうございました。
まさか700超えるとは思っていませんでした。
まぁ、無いとは思いますが・・・こんな風に考えていました。
800超えたら:ミキさんメインのSS
900超えたら:ミキ&海斗のSS
ありえないと思いますが・・・1000超えたら・・・ミキさん主人公の次回作を投稿を考えていました。
あらためて、この作品を多くの人に読んでいただいて本当にうれしいです。
ありがとうございます。
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