【感謝!】★700記念SS ①
「おめでとう。免許、取得したんだって?」
行きつけの店である”いい天気”で海斗は健司に祝福された。
ちなみに高橋ミキは健司の奥さんとショッピングに出かけている。
その間、二人で待っているのだ。
「ありがとうございます」
「それで、車を買うのかい?」
ワイングラスを口に運びながら健司は聞く。
海斗はウーロン茶を飲みながら答える。(未成年なので)
「いえ、前に言った通り父が原付をくれるというので通学に使おうと思います」
「あぁ・・・あれはいいバイクだと思うよ」
古い原付のバイク。
ホンダのモンキー。
小さなバイクである。
「それで・・・父のいる実家からどうやって持ってくるか悩んでいるんですよね。宅急便とかじゃ運べないと思いますし」
「え?」
不思議そうな顔をする健司。
「普通に乗ってくればいいんじゃないの?」
「え?茨城ですよ?100km以上ありますって」
すると、カウンターで聞いていた別の常連の洋子が、これまた不思議そうに声をかけてきた。
「え?100kmくらい普通でしょう?リンさんも100kmくらい走るでしょ?」
声をかけられた、また違う常連。
「ん?往復100km?」
「片道ですけど・・」
「じゃあ、今日それくらい走ってきたけど?」
「車ですか?」
すると、にやっと笑って首を横に振った。
「いや?自転車だけど?」
「えぇ!?・・」
不思議そうにしている常連たち。
海斗は・・・
自分の感覚がおかしいのか、常連たちの感覚がおかしいのかわからなくなっていた。
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★が700を超えたらSSを投稿すると考えていたんです。
それが・・・まさか本当に超えるとは・・
読んでいる方々に感謝いたします。
本当にうれしいです
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