第3話 犯罪ではなかったので安心して
朝、高橋ミキは
茫然として、寝室に戻った。
・・・うん、かなり物凄い状況。特にベッドの上が。
まずは・・・
シャワーを勝手に借り、洗濯機もフル回転。
用意されていたトーストとカップスープで朝食をとりながら、ようやく冷静に考えてみる。
昨夜してしまったことは仕方がない。(かなり・・良かったし)
高校生を襲ってしてしまうなんて、許されない行為。(ものすごく興奮するシチュエーション・・・)
しかし本当に犯罪なのだろうか?それには相手の年齢によるのではないか。
そのために、彼ともう一度話してみよう。
洗濯が終わって、部屋を綺麗に片付ける。
いったん帰宅して着替えをし、化粧をし直す。・・・入念に。
なんか、恋人に会いに行くみたい。
そうだ・・ついでに夕食を作って待っていよう。
食材を購入し・・今朝のアパートに戻る。
扉を開けると・・学生服姿の彼がいた。もう、彼が帰ってきていた。
「あ・・おかえり」
思わず言ってしまう。
「た・・ただいま?」
疑問形で返される。
どう話していいやら。
「あ・・食材買ってきたので、冷蔵庫に入れさせてもらっていいかな?」
「あ・・ありがとうございます」
食材を冷蔵庫に入れ終わって、顔を見る。やっぱりタイプかも。
「ま・・まず座って話さない?」
「昨日は、その。ごめんなさい」
「え・・・と、だ・・ダイジョブデス」
「あ・・自己紹介するね、高橋ミキ 24歳です」
まずは年齢確認しないと。
「えと・・・三崎海斗 18歳です」
やった!18歳以上なら犯罪じゃない!(たぶん)
これで安心。もう一つ確認しておこう。
「海斗君?彼女いたら・・そのごめんなさい。あんなことしちゃって」
すると真っ赤になる彼。かわいい。
「いや、あの彼女はいないのでダイジョブデス」
「あ、朝ごはんありがとうね。お礼によるご飯作ろうと思って」
「あ・・ありがとうございます」
顔を赤くして目をそらしながら話す海斗君。やっぱり、かわいい。
ここは年上の余裕を見せないと。
(とはいえかなり心臓がドキドキしている)
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家に帰ってきてしばらくすると、昨夜の美人が扉を開けて戻ってきた。
お互い、自己紹介する。
なんか昨日よりさらに美人な気がする。いい匂いもしている。
そして・・顔が近い。
こんな美人に見つめられる機会なんてない。ものすごく、緊張する。
「そ・・・その、高橋さんは彼氏はいないのですか?」
すると急に真剣な顔になった。
「高橋さんはやめて。ミキって呼んで」
いや、年上を名前呼びって・・・そんなの無理。
でも、真剣な顔で見つめてくる。
「名字で呼ばれるの嫌いなの」
「じゃあ、ミキさん?」
「うん、それでいいわ。ちなみに彼氏はいないので安心してね」
にっこりと微笑まれるとドキドキする。
「じゃあ、ご飯を作るね。ちょっと待っててね」
そう言って、キッチンに向かい、持ってきたと思われるエプロンをする。
しばらくして、出てきたのはご飯とみそ汁と肉じゃが。漬物も添えられている。
肉じゃがなんて食べるのは久しぶり。そして、本当においしい。
「海斗君は高校に通ってるのね」
「はい、ミキさんはどんな職業なんですか?」
「ネイルサロンで働いてるの。火曜は休みだから今日は休みなのよ」
「ネイルサロンですか、おしゃれなんですね」
「海斗君にもネイルアートしてあげようか?」
にっこり笑いながら、見つめてくる。
そんなに見つめられると、ドキドキして食べにくいのだけど。
食事が終わって、片づけをする。
片づけは僕にやらせてもらった。
「本当においしかったです。こんなおいしいご飯食べたの久しぶりです」
「そうならうれしいわ、私も昨日は楽しかったし」
「き・・昨日?」
思い出して、顔が熱くなる。
ミキさんも頬が赤い。
ミキさんが近寄ってきて、耳元でささやく。
「ね・・昨日初めてだったんでしょ?どうだった?」
頭に血が上って、何も考えられなくなる。
「あ・・とっても・・・よかったです・・」
「私も・・あんなの初めてだった」ミキさんもかなり顔が赤い。
でももう、下半身もやばいことになっている。
これ以上は耐えられない。
「あ・・その。か・・帰り送りましょうか?」
すると、ミキさんは口をとがらして言った。
「これだから・・草食系は・・・もう!」
さらに顔を近づけてくるミキさん。
そしてまた、キスをされた・・濃厚な・・舌が口の中に入ってくる。
頭が爆発しそう。
そして、ソファに押し倒された。
僕が下、ミキさんに見下ろされてる。
ミキさんのいい匂い。抵抗できない。
「あのね・・昨日はそれどころじゃなかったけど、本当は避妊しなきゃダメなのよ」
「ひ・・避妊ですか?」
「そ・・・ゴム使ったことある?」
その夜、ミキさんにゴムの使い方を教わった。
1回目はミキさんがつけてくれた。2回目はミキさんがつけ方を教えてくれた。
3回目はミキさんに見られながら自分でつけた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
念のために追記しておきますが
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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