第4話 高校の面接の時の話。今なら笑い話と言えるけど

 呼ばれるまでの間に必死になって通っている中学のデータを頭に叩き込んだのに面接官が聞いてきたのは


面接官「その制服のネクタイは学校規定の物ですか?」 

私「はい」

面接官「タバコを吸った事はありますか?」

私「ないです」

面接官「ではシンナーを吸った事は?」

私「ありません」


 想定と違う事を聞かれてワタワタしながらもキチンと返事をしたが、他に何を聞かれたか覚えてないぐらい衝撃的な質問だった。


 何故こんな事を聞かれたのかいまだに分からないが、ネクタイの件だけは同じ中学の友達に聞いて判明した。


 私は知らなかったのだが、通っていた中学校はブラスバンドで何度も優勝していたそうだ。


 制服のネクタイは白だったのだが、ブラスバンドが大会に出る時は紺色のネクタイに変えていたとか。


 テレビ中継とかもされていたようなので、おそらくその面接官はそれを見ていて白ネクタイで違反していると思ったのではないかと友達に言われたが、違反で白っておかしくないか?


 そしてタバコは吸っているように見えたとでも言いたいのか?!


 シンナーは家の職業が塗装店だから、常に家の中にはペンキ特有の臭いが充満していたし、親は手にペンキが付くとシンナーで拭っていたから 空気中に漂っていたから吸っていたとも言えるが、そう言う意味ではないだろう。


 中学時代の担任が内申書に何を書いたのか、いまだに気になるが今さらだ。


 なおそのふざけた質問をした学校に受かっていたので通った。


 卒業して何年かたってから高校時代の友達と通っていた高校のおかしな点をあげて盛り上がっていた時に、面接の話をしたら友達がかたまった。


 どうしたのかと思ったら彼女は普通の質問しかされなかったとか。


 当時の面接官の先生に声を大にして言いたい。


 そんな特別待遇はいらん!!

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