幕間 そっからどしたの?
[はろはろー。]
[早速ですか。]
そんなメッセをやり取りするは七畝さん。友達はこれをやるらしい、と別れる際に力押しされた結果だ。
[それでどうかね。]
[唐突ですけどどういう?]
[七畝ちゃんが恋しいとか。]
[ブロックしますよ。]
[めんごさない。]
下らない話を進めながらも、俺は橘さんやらの悩みも同時進行。当日に頼れる奴はいないだろうし、俺一人雲隠れするやり方を模索しないと。休め?それは負けた気分だから嫌なんだよ。
[冗談はさて置いて。]
[何かお話ありましたか?]
[あれから七畝先輩も悩んだわけよ。]
[それはありがとうございます。]
[んで、イヤホン大作戦とかどう!?]
[どうと言われても。]
[イヤホンで音楽聞きながら校外学習乗り越えよう!]
[授業ですよ一応、無理でしょ。]
[ちっ]
その後も突拍子に長けた作戦をどんどん……いや良く思い付くなこんなに。しかしことごとくを却下していくうちに、嫌でも結論が出るわけだ。
[もう素直にやるしかなくなくない?]
[っすよねー。]
[辛かったら私ちゃんが話し聞いて上げるから。]
[今その言葉、一番嬉しかったかもです。]
[得点は!?]
[25点。]
[……低い?]
[ご想像にお任せします。]
[けち!!]
そんなやり取りここまでとして、気づけば日付が変わるかって時間になってた。先輩には感謝の一言と寝ますを伝えて、目を閉じてはみる。
「……まあ眠れないわな。」
今更になれば何を怖がっていたのか。ただクラスの顔見知りと校外学習で一緒、そこに変なイベントなんてないだろうん。
確かに橘とか豊美とはこう……あったよ?色々?でも終わればただの同じクラスの奴。そこで警戒心だして、あたかも俺目当て!?なんて空気出す方が恥ずかしいと思おう。
[本当に寝ちゃった?]
ふと画面を見たら、先輩からメッセージ。
[頑張ってね、応援してる。]
……いやいやどんだけ良い人なの?やだもう進士落ちちゃう!こんな優しさ初めてなんだから!
[おやすみなさい。]
ひとまず明日考えようそうしよう。ただのクラスメイトと班が同じになって、その日一日行動したら終わりだ。悪く考えすぎなのは癖か?
なんて今までの苦労やら苦悩を考えてたら寝ました。
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